グルタプラス

2025/03/18

品名 グルタプラス
一般的名称
承認年月日 1:2009/10/02 2:2011/12/14 3:2014/08/12 4:2017/07/25 5:2021/12/08 6:2023/08/28
承認区分 医薬品
承継年月日 1:2011/04/01
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 治療を主目的としない医薬品
規制区分 劇薬, 指定医薬品
有効期間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 グルタルアルデヒド 50%水溶液 40.0g/本品100g中
包装単位 800mL、1L、2L、5L、10L、20L,60L,100L、200Lのポリ容器、鋼製ドラム及び段ボール箱に小分けし製品とする。
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 畜鶏舎及びその設備、種卵、養鶏用器具器材、手術解剖用器具器材等の消毒
用法用量 本剤を目的に応じ、水で希釈し使用する。

1 畜舎・鶏舎及びその設備に噴霧する場合
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適用病原微生物  使用目的  希釈倍率         使用量       
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一般細菌類    畜舎鶏舎  160~800倍    1㎡につき100~300mLを 
ウイルス類    消毒              直接噴霧する。      
──────────────────────────────────────


2 種卵、畜産養鶏器具器材の消毒について使用する場合
──────────────────────────────────────
適用病原微生物  使用目的   希釈倍率        使用量       
──────────────────────────────────────
                160~400倍   水に薬剤を混和し室温で  
一般細菌類   種卵消毒             1分間浸漬する。      
ウイルス類   器具、孵卵機  ──────────────────────
        消毒      160~400倍   1㎡につき100~300mLを 
                         直接噴霧する。      
──────────────────────────────────────


3 動物用の手術、解剖器具器材の消毒に使用する場合
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適用病原微生物  使用目的   希釈倍率        使用量       
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一般細菌類    手術、解剖          水に薬剤を混和し室温で   
ウイルス類    器材の消毒   8倍     60分間浸漬する。      
芽胞菌類                                  
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使用上の注意 (基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(使用者に対する注意)

・病人、本剤に対する過敏症の人、妊婦、乳幼児等は、薬剤の影響の無い場所に移ってもらうこと。

・薬や化粧品等によって、アレルギー症状やカブレ等を起こしやすい体質の人は、薬剤の噴霧や処理作業には従事しないこと。

・噴霧にあたっては、保護具(長袖の作業衣、作業帽、保護メガネ、保護マスク(活性炭入りマスク)、ゴム手袋など)及び使用する機械器具は、あらかじめよく点検整備しておくこと。

・使用に際しては、必ず保護具を着用し、なるべく身体の露出部を少なくして薬剤を浴びないようにするとともに、できるだけ吸い込まないようにすること。

・原液及び希釈液が、皮膚、眼、被服、飼料、飲食物、幼小児のおもちゃ等にかからないように注意すること。

・8倍希釈の濃厚液を取り扱う場合には、ゴム手袋を装着すること。また、皮膚に付着したときは、直ちに水で洗い流すこと。

・使用した後は必ず、また薬剤が皮膚に付いたときは直ちに石けん等でよく洗い、水で十分うがいをすること。

・直接原液に手を触れないように注意すること。希釈の際は、水がはね返らないようにして均一に撹拌し、直接手指でかき混ぜるようなことはしないこと。皮膚に付着すると発疹、発赤などの過敏症を起こすことがある。

(対象動物等に関する注意)

・畜・鶏体への直接噴霧はしないこと。

・畜・鶏舎及びその設備の消毒に用いる場合は、家畜・家禽の飼料、飼料箱、飲水、飲水器、搾乳機械、卵等はあらかじめ他へ移すかあるいは格納するなどの措置を施し、薬剤が直接かからないようにすること。採卵後または給餌前に噴霧すること。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・噴霧にあたっては、かけむらのないように十分噴霧すること。ただし、環境を汚染しないよう乱用を避けること。また噴霧液が河川、湖沼、海域、養殖池、井戸、地下水などを汚染する恐れのある場所、養蜂、蚕(桑)、水生生物等に被害を及ぼす恐れのある場所では使用しないこと。

・小分けしたり、水で希釈するときは、食品用の容器等誤用の恐れのあるものを使用しないこと。

・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。

・使用済みの空容器等は、石けん水でよくすすぎ、特に子供の手に触れないように適切に処分するとともに他に転用しないこと。汚染した器物や洗浄液は、作業現場から持ち帰り、処分に当たっては地方公共団体条例等に従い処分すること。決して、河川、湖沼、下水道等の水系や地下水を汚染するおそれのある場所には処分しないこと。

・本剤と他の薬剤を混合したり、加熱しないこと。

・寒冷地では氷結することがある。このような場合、常温で放置して自然に溶かすこと。

・噴霧に際しては、消毒する対象物に近づけて行うこと。

・炭素鋼製器具は、24時間以上浸漬しないこと。

・畜舎をできるだけ開放にし、換気を良くする。また風向きを確認し、風上側より噴霧する。

・食品、食器、飼料等と区別し、小児の手の届かないところに保管すること。

・本剤は、直射日光、高温及び多湿を避けて保管すること。

・本剤は劇薬である。使用後、残った薬剤原液は、必ず保管場所に戻し、栓を確実に締め、鍵のかかるところに保管すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・20%原液の蒸気は、眼、呼吸器等の粘膜を刺激するので、吸入又は接触しないように注意すること。

・万一、誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。

・誤って眼に入った場合には直ちに多量の水で洗った後、医師の診察を受けること。

・薬剤の使用により、頭痛、目や喉の痛み、咳、めまい、吐き気が認められた場合や気分が悪くなった場合等には直ちに使用を中止し、空気が清浄な場所で安静にして、医師の診察を受けること。

・医師の診察を受ける際には、アルデヒド系の消毒剤を使用した旨、成分名(グルタルアルデヒド)、症状、被曝の状況等について出来るだけ詳細に医師に告げること。

・薬剤の準備や噴霧中は、喫煙、飲食をしないこと。使用中又は使用後にトイレに行くときは、手や顔をよく洗うこと。

・アレルギー体質等で刺激を感じた場合には直ちに使用を中止すること。

・グルタルアルデヒドのin vitroにおける変異原性について複数の報告がある。

(取扱い上の注意)

・噴霧作業は手際よく行うこと。

・短時間で、作業を終了するようにすること。

・漏洩した場合には次のように処置すること。

①薬剤が漏洩した場合は、吸収性の媒体、例えば砂、軽石、ボロ布、おがくず等に吸着させ、広がりを阻止して回収すること。

②漏洩した薬剤が井戸、池、河川などの水系に流入した場合は、直ちに警察または保健所に届け出ること。

・作業時の衣類は他の衣類と区別して洗濯し、保護具も洗剤を使ってよく洗うこと。

・希釈または噴霧に用いた機械器具類等は石けん等でよく洗い、小児等が触れないようにすること。特に噴霧器はよく手入れをすること。
貯蔵方法 気密容器
備考 ・H23/4/1 承継ヤシマ産業株式会社→住化ライフテク株式会社

社名変更:住化ライフテク株式会社→住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰