オサダエナック10WV

2025/03/18

品名 オサダエナック10WV
一般的名称 歯科用切削器
承認年月日
承認区分 医療機器
承継年月日
届出年月日 2010/08/26
再審査結果通知日
製造販売業者 長田電機工業株式会社
選任製造販売業者
製剤区分
規制区分 一般医療機器
有効期間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
包装単位  機器は、納入時には1箱に全てが含まれている。
 ポンプ仕様、電磁弁仕様がある。
使用禁止期間
休薬期間
効能効果  本品は、歯の予防及び治療を目的としている超音波歯石・歯垢除去(スケーリング)、根面の滑沢化(ルートプレーニング)、掻爬、根管拡大・洗浄、洗浄、清掃、補綴物除去、根管内異物除去、ガタパーチャー充填、歯牙切削、骨切削、骨整形、歯肉、骨膜等の粘膜剥離を行なう機器である。
用法用量 1. 使用前の準備

  <ポンプ仕様>
  1) 電源の接続  
      メインスイッチがオフ(O)であることを確認し、電源コードのプラグ側をアース付コンセントに接続する。

  2) エナックホースの接続
      エナックホースのホースコネクタを制御本体のホースレセプタブルに接続する。

  3) 水ホースの接続
      ポンプ用水チューブを水ポンプに取付け、水ポンプのIN側(正面から見て左側)から出ている
     ポンプ用水チューブに接続した水チューブは水ボトルに入れる。OUT側(同様に見て右側)
     にはエナックホースの水チューブを接続する。

  4) チップの取付け
      チップとエナックハンドピースのねじを合わせ、時計方向に回し取付ける。しっかり締め付けるため、
     チップ着脱工具で時計方向に回しカチカチと音がするまで回す。根管用チップの取付けは、
     チップ本体をハンドピースにST12チップ着脱工具で締め付けた後、チップ先端にファイル又は
     プラガーを挿入し、最後にチップ着脱工具で締め付ける。

  5) エナックハンドピースとエナックホースの着脱
      エナックホースのハンドピースコネクタとエナックハンドピースのホースコネクタを合わせて、
     まっすぐ押し込む。「カチッ」と音がしてロックされる。

  <電磁弁仕様>
  1) 電源の接続
      メインスイッチがオフ(O)であることを確認し、電源コードのプラグ側をアース付コンセントに接続する。

  2) 水チューブの接続
      水チューブを制御本体背面に取付け、水チューブのもう一方にワンタッチカプラ(歯科用ユニットに
     付属のもの)を取付ける。ワンタッチカプラを歯科用ユニットの水取口に差し込む。

  3) チップの取付け
      チップとエナックハンドピースのねじを合わせ、時計方向に回し取付ける。しっかり締め付けるため、
      チップ着脱工具で時計方向に回しカチカチと音がするまで回す。根管用チップの取付けは、
     チップ本体をハンドピースにST12チップ着脱工具で締め付けた後、チップ先端にファイル又は
     プラガーを挿入し、最後にチップ着脱工具で締め付ける。

  5) エナックハンドピースとエナックホースの着脱
      エナックホースのハンドピースコネクタとエナックハンドピースのホースコネクタを合わせて、
     まっすぐ押し込む。「カチッ」と音がしてロックされる。


2.使用中の操作 

 1) メインスイッチの投入
     制御本体にあるメインスイッチをオンにすると、電源が投入されパワー調整つまみに内蔵されたLEDが点灯する。
 
 2) 設定

  ①超音波のパワー設定
    パワー調整つまみを回してパワー調整を行なう。
    パワーは21段階(0.1、0.5~10.0(0.5飛び))で設定される。
    パワーを大きくしたい時は時計方向に回す。パワーを小さくしたい時は反時計方向に回す。

  ②注水、ライトの設定
    注水スイッチをオン、オフすることにより、フットスイッチを踏んだ時の注水のオン、オフを選択する。
    ランプスイッチをオン、オフすることにより、フットスイッチを踏んだ時のライトのオン、オフを選択する。

  ③水量の調整
   <ポンプ仕様>  
    水量調整つまみを回して水量を調整する。注水量は無段階で設定される。
    注水量を増やしたい時は時計方向に回す。注水量を減らしたい時は反時計方向に回す。

   <電磁弁仕様>
    水量調整つまみを回して水量を調整する。注水量は無段階で設定される。
    注水量を増やしたい時は反時計方向に回す。注水量を減らしたい時は時計方向に回す。

 3) 操作

     フットスイッチを踏むと超音波が発振される。同時に設定に応じて注水を開始し、ライトが点灯する。
     フットスイッチを離すと発振、注水は停止し、ライトは消灯する。


3. 使用後の処置

   使用した後は次の手順で消毒、滅菌を行なう。
   
   (1)エナックハンドピースチップは使用後にガーゼ等に消毒用アルコールを湿らせて体液、組織等の
    付着した異物を拭き取る。

   (2)<ポンプ仕様>
     エナックハンドピース、チップ、エナックホースはEOG滅菌パックに入れ、EOG滅菌を行なう。
    又、エナックハンドピース、チップはオートクレーブ滅菌も可能なので、オートクレーブ用滅菌パックに入れて行なう。

     <電磁弁仕様>
     エナックハンドピース、チップはEOG滅菌パックに入れ、EOG滅菌を行なう。
     又、エナックハンドピース、チップはオートクレーブ滅菌も可能なので、オートクレーブ
用滅菌パックに
     入れて行なう。

   (3)制御本体は布やガーゼ等に水、中性洗剤、消毒用アルコールを湿らせて汚れを拭き取る。

   1) 消毒・滅菌の方法
      <ポンプ仕様>
       エナックハンドピース、チップはエチレンオキサイドガス滅菌(以下EOG滅菌と記す)又は高圧蒸気
      滅菌(以下オートクレーブ滅菌と記す)を行なうことができる。エナックホースはEOG滅菌ができる。
       EOG滅菌、オートクレーブ滅菌は下記の条件によって実施すること。

      <電磁弁仕様>
       エナックハンドピース、チップはEOG滅菌又はオートクレーブ滅菌を行なうことができる。
       EOG滅菌、オートクレーブ滅菌は下記の条件によって実施すること。

       ①EOG滅菌  
         EOGガス濃度       20~30%
         滅菌時間と滅菌温度   下表の通り

        滅菌時間(→)     4時間    6時間    8時間
        滅菌温度(↓)
        ─────────────────────────
          40℃          ×      ×       ○
        ─────────────────────────
          50℃          ×      ○       ○
        ─────────────────────────
          60℃          ○      ○       ○
        ─────────────────────────
        エアレーションは滅菌装置により異なるので滅菌装置推奨条件に従う。
       
       ②オートクレーブ滅菌   
          滅菌温度と滅菌時間  下表の通り
       ─────────────────────────────
           滅菌温度      121℃     132℃    135℃
       ─────────────────────────────
           滅菌時間     20分以上    5分以上   3分以上
       ─────────────────────────────
使用上の注意 1)消耗及び変形したチップ及びファイル・プラガーは使用しないこと。

2)チップ及びファイル・プラガーを取付ける際は、奥まで確実に取付けること。

3)ハンドピースとエナックホースを着脱する際は、ねじらないこと。

4)注水オフにして、2分以上連続して使用しないこと。

5)仕様前に、チップの使用パワーを確認し、使用パワーを超えての使用をしないこと。
       ルートプレーニング 0.1~0.5
       根管治療       0.1~3
       スケーリング     0.1~7
       補綴物除去       8~10

【貯蔵・保管及び使用期間等】
 1.保管場所の環境条件
  下記条件にて保管すること。(但し、結露状態をのぞく)
   ────────────────────────
    周囲温度     -10~60℃
   ────────────────────────
    相対温度     10~90%
   ────────────────────────
    気圧        700~1060 hP
a   ────────────────────────

2.保管上の注意事項
  1)ポンプチューブをボトルから引抜き、ハンドピース内の水を抜いてから保管すること。

  2)ハンドピース及びエナックホースを取り外してから保管すること。

  3)水・薬液等がかからない場所及び安定した場所に保管すること。

  4)長期保管した場合は、使用前に十分点検を行なってから使用すること。
貯蔵方法
備考
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰