プロポフロ28

2025/03/18

品名 プロポフロ28
一般的名称
承認年月日 1:2014/04/18 2:2016/04/14 3:2020/01/14 4:2020/03/24 5:2024/06/12
承認区分 医薬品
承継年月日 1:2017/03/01
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 ゾエティス・ジャパン株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 神経系用薬
規制区分 劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
有効期間
添付文書 ダウンロード
主成分
No. 主成分 分量
1 プロポフォール 200mg/1バイアル(20mL)中
2 プロポフォール 500mg/1バイアル(50mL)中
包装単位 20mLおよび50mL ガラスバイアル(ゴム栓)

20mL バイアル×5/箱、50mL×1バイアル/箱
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 犬及び猫における吸入麻酔薬による全身麻酔時の麻酔導入
用法用量 体重1kg当たりプロポフォールとして犬には5.5~7.0mg、猫には8.0~13.2mgを目安として、動物の状態(体型、年齢、全身状態等)を考慮し、喉頭反射を確認しながら適宜増減し、60~90秒かけてゆっくりと静脈内注射する。なお、目安となる投与量に満たない場合でも、全身麻酔の導入が完了した時点で、本剤の投与を終了すること。
使用上の注意 (基本的事項)

1. 守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。

・本剤は、効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・本剤は、定められた用法・用量を厳守すること。

(犬及び猫に関する注意)

・本剤は静脈注射のみに使用すること。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・本剤を他の薬剤と混合しないこと。

・よく振り混ぜてから使用すること。

・使用時にはプラスチックのキャップを取り、露出ゴム面をエタノール消毒綿等でよく清拭すること。

・本剤は、開封後28日間までの安定性が確認されているが、開封後は速やかに使用すること。

・乳剤に分離を認めた場合には使用しないこと。

・25℃以下で暗所に保存すること。

・冷凍(又は凍結)しないこと。

・小児の手の届かないところに保管すること。

・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。

・使用済みの注射針は、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。

2. 使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・妊娠中の女性、喘息患者、気管支その他呼吸器系に障害のある者に、注射作業を行わせないこと。

・誤って注射された者(誤って薬剤を飲み込んだ場合)は、直ちに医師の診察を受けること。

・本剤が誤って皮膚及び眼に触れた場合には、流水で洗浄し、刺激が持続する場合には医師の診察を受けること。

(犬及び猫に関する注意)

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

(専門的事項)

① 対象動物の使用制限等

・本剤又は本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある動物には投与しないこと。

・胎児に移行することが報告されているので、妊娠中の動物には投与しないこと。

・乳汁に移行することが報告されているので、授乳中の動物への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。

② 重要な基本的注意

・本剤の連日投与により、猫において麻酔時間の延長、ハインツ小体の増加、並びにヘマトクリット値の減少が認められたことから、猫への反復投与は避けること。

・高齢及び衰弱している動物、循環器・呼吸器・腎・肝に障害のある動物には、用量を調節するなど慎重に投与すること。

・幼若動物に対する安全性は確立されていない。

・喉頭反射あるいは動物の状態を確認しながらゆっくり投与し、全身麻酔の導入(気管内挿管)が可能と判断されれば、投与量に関わらず本剤投与を終了し、気管内挿管を行うこと。

・本剤の投与にあたっては、気道確保、酸素吸入、人工呼吸、循環管理を行えるよう準備しておくこと。

・本剤の投与にあたっては、喉頭反射を確認しながら60~90秒かけてゆっくり投与すること。

・本剤の投与にあたっては、原則として絶食させておくこと。

・使用に際しては、一般の全身麻酔と同様、全身状態を注意深く監視すること。

・より安全に全身麻酔の導入を行うため、本剤の投与直前に十分な酸素吸入(3~5分間)を行い、全身の酸素化を行うことが望ましい。

③ 相互作用

・ベンゾジアゼピン系薬物、バルビツール酸系薬物、全身麻酔剤、局所麻酔剤、中枢神経抑制剤、アルコール、降圧剤の併用により、相互に作用(麻酔・鎮静作用、血圧低下作用)を増強させるため、これらの薬剤を併用する場合は、本剤の投与量を適宜減少させること。

・ケタミンを前投薬として使用すると、無呼吸が発生する可能性が高まるので、避けることが望ましい。

④ 副作用

・本剤と同じ有効成分を含む動物用医薬品の国内での臨床試験では77例中67例87%の犬に、64例中50例78%の猫に本剤の投与により無呼吸が認められた。無呼吸が発生した場合には、直ちに喉頭反射を確認し、十分に喉頭反射が抑制されていれば速やかに気管内挿入を行うこと。無呼吸が発生した時点で喉頭反射の抑制が不十分で直ちに気管内挿管を実施できない場合は本剤の投与を続け、喉頭反射の抑制を確認後、本剤の投与を中止して早急に気管内挿管し、人工換気及び酸素吸入を行うこと。

・本剤の投与により呼吸抑制が、また急速に静脈内投与した場合に低血圧、低酸素血症(粘膜チアノーゼ等)が起こることがあるので、使用に際しては動物を継続的に監視し、常に気道の確保、人工換気、酸素吸入の準備をしておくこと。

・本剤の投与により徐脈や不整脈が現れることがあるので、徐脈や不整脈が認められた場合には必要に応じて適切な処置を施すこと。

・軽度の低血圧、心拍数の増加が起こることがある。

・覚醒期に遊泳運動がみられることがある。

・本剤の連日投与により、猫でハインツ小体の増加と赤血球、ヘマトクリット値の減少が認められたとの報告がある。

・グレイハウンドなどの視覚ハウンド(サイトハウンド)に投与したとき、覚醒時間が長くなる場合があるとの報告がある。

・注射時に疼痛、静脈炎が起こるとの報告がある。

⑤ 過量投与

・誤って過剰量の本剤を急速に投与した場合に、神経系、循環器系及び呼吸器系の抑制が発現することがある。そのような場合には、速やかに薬剤の投与を中止し、症状に対する適切な治療を行うこと。
貯蔵方法 密封容器

凍結を避けて25℃以下保存
備考 ・承継(H29/3/1)DSファーマアニマルヘルス株式会社→ゾエティス・ジャパン株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰
1 2015/07/17 雑種(MIX) オス 回復
2 2015/10/05 ミニチュアダックスフント オス 死亡
3 2015/10/16 ミニチュア・ピンシャー メス 死亡
4 2015/10/16 トイプードル オス 回復
5 2015/11/16 キャバリア メス 死亡
6 2015/12/15 マルチーズ メス 死亡
7 2016/04/18 チワワ メス 不明
8 2016/04/18 チワワ メス 進行中
9 2016/04/18 ダックスフント メス 進行中
10 2016/04/18 トイプードル メス 進行中
11 2016/04/18 フレンチ・ブルドッグ オス 死亡
12 2016/05/10 ミニチュアダックスフント オス 回復
13 2016/07/11 雑種 メス 回復
14 2017/06/27 ペキニーズ オス 死亡
15 2018/03/14 トイ・プードル メス 死亡
16 2019/10/02 ミニチュア・シュナウザー メス 回復
17 2021/02/16 マルチーズ オス 進行中
18 2021/02/16 パピヨン メス 回復
19 2021/02/16 雑種 メス 死亡
20 2021/09/14 トイプードル メス 回復
21 2022/08/08 ボーダーコリー メス 進行中
22 2022/09/08 トイプードル オス 進行中
23 2022/09/08 ミニチュアダックスフント メス 進行中
24 2022/12/09 トイプードル メス 死亡
25 2023/08/14 チワワ オス 死亡
26 2025/04/14 犬(分類不明)
不明 死亡
27 2025/05/26 犬(分類不明)
オス 回復