ブロードライン

2023/06/21

品名 ブロードライン
一般的名称
承認年月日 1:2015/07/13 2:2018/09/04 3:2019/09/30
承認区分 医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 防虫剤・殺虫剤
規制区分 要指示医薬品
有効期間
添付文書 ダウンロード
主成分
No. 主成分 分量
1 フィプロニル 83.0mg/1mL中
2 (S)-メトプレン 100.0mg/1mL中
3 プラジクアンテル 83.0mg/1mL中
4 エプリノメクチン 4.0mg/1mL中
包装単位 ・包装形態:1mLシリンジ(一次包装)+ブリスター(二次包装)
        紙箱包装(1~6シリンジ)
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 猫:犬糸状虫の寄生予防
  ノミ及びマダニの駆除
  ノミ卵の孵化阻害及びノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防
  回虫(猫回虫)、鉤虫(猫鉤虫)及び条虫(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)の駆除
用法用量 犬糸状虫の寄生予防
 毎月1回、1ヵ月間隔で、猫の肩甲骨間背部の被毛を分け、皮膚上の1部位にシリンジ全量を滴下する。投薬期間は、蚊の発生1ヵ月後から蚊の発生終息1ヵ月後までとする。

ノミ及びマダニの駆除
 ノミ卵の孵化阻害及びノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防
 回虫(猫回虫)、鉤虫(猫鉤虫)及び条虫(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)の駆除
 猫の肩甲骨間背部の被毛を分け、皮膚上の1部位にシリンジ全量を滴下する。

  体重               容量規格
 2.5kg未満        0.3mL入りシリンジ1本
 2.5~7.5kg未満    0.9mL入りシリンジ1本
 7.5~10.0kg未満   0.3mL入りシリンジ及び0.9mL入りシリンジ1本
使用上の注意 (基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・ 本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。

・ 本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・ 本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

・ 猫以外の動物には使用しないこと。ウサギにおいて重篤な副作用が認められることがあるので、特にウサギには使用しないこと。

(使用者に対する注意)

・ 内容液を直接手で触らないこと。

・ 喫煙や飲食をしながら投与しないこと。

・ 本剤投与後、完全に乾くまで(通常4時間程度)は投与部位に直接触れないこと。また、投与したことを知らない人も触れないように注意すること。特に小児がいる多頭飼いの家庭で複数の猫に同時に本剤を投与する場合は、投与した猫と小児との接触を避けること。

・ 本剤は、投与後の猫と小児との接触を避けるよう大人が注意を払える時間帯に投与すること。特に、3歳以下の幼児が投与後の猫に触れた場合、その手を口に持っていく可能性があり、体重あたりの薬剤暴露量も大人より大きくなるので、3歳以下の幼児がいる家庭で本剤を使用する場合は、投与部位が完全に乾くまで投与した猫と幼児の接触を完全に避けること。また、その後も幼児が投与した猫に触れた場合は、必ず石けんで手をよく洗うこと。

(猫に関する注意)

・ 本剤は外用以外に使用しないこと。

・ 本剤投与後の猫の水浴あるいはシャンプーの影響については検討されていない。投与後1ヵ月以内に、猫が少し濡れた場合でも、本剤の有効性に著しい影響は無いものと予想される。本剤投与後2日間は、水浴あるいはシャンプーを控えることが望ましい。

・ 本剤に含まれる有効成分に過敏症状を示したことのある猫と本剤との接触を避けること。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・ 小児の手の届かないところに保管すること。

・ 直射日光を避け、なるべく湿気の少ない涼しいところに包装箱のまま保管すること。

・ 本剤は魚及びある種の水棲生物に影響を与えるので注意すること。また、容器及び残りの薬剤は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・ 内容物が皮膚に付着した場合は、まれに一過性の皮膚反応が起こることがあるので、使用後は直ちに石けんで、手をよく洗うこと。

・ 誤って目に入った場合は直ちに流水中で洗い流すこと。刺激が続くような場合は、眼科医の診察を受けること。

・ 誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。包装箱などを持参して、本剤の有効成分等の情報を医師に伝えることが望ましい。

(猫に関する注意)

・ 副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

・ まれに、他の外用殺虫剤と同様に本剤の投与後、個体差による一過性の過敏症(投与部位の刺激によるそう痒、発赤、脱毛)が起こることがある。もし、症状が持続または悪化する場合は、直ちに獣医師に相談すること。

・ まれに、本剤の投与により、投与部位の被毛の変色が見られることがある。

・ 動物が舐めた場合、一過性の流涎が観察されることがある。そのため、滴下部位を他の動物が舐めないように注意すること。

・ 本剤を猫に高用量で投与した安全性試験において、投与後に一過性の瞳孔の拡張が認められたが、数日以内に自然に回復した。

(専門的事項)

①対象動物の使用制限等

・ 本剤は7週齢未満の子猫には投与しないこと。

・ 衰弱あるいは高齢の猫に投与する場合は、投与の是非を慎重に判断すること。

・ 本剤の妊娠中及び授乳中の猫に対する安全性試験は実施されていない。本剤に含有される各有効成分に関して、ラット及びウサギを用いた実験室内での試験の結果、催奇形性、胎子毒性及び母体毒性は認められなかった。本剤の妊娠中及び授乳中の猫に対しては他剤による治療あるいは予防が困難な場合にのみ投与すること。

・ 本剤の投与前に犬糸状虫寄生の有無を検査等により判定すること。犬糸状虫寄生が疑われる猫には投与の是非を慎重に判断すること。

②その他の注意

・ 本剤により駆除された条虫類は、体節がバラバラになり半透明の状態で排出されるので、確認の際は注意深く観察すること。

・ 本剤はフィラリア予防又は消化管内寄生虫の駆除あるいはそのどちらも必要な地域で、ノミ又はマダニの寄生若しくは寄生リスクのある猫への使用が推奨される。

・ エキノコックス症は人獣共通感染症であり、ヒトにおいては感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律において4類感染症に指定されている。獣医師は発見後、飼い主の安全の確保及び感染拡大防止のための対応を飼い主に指導するべきである。詳しくは厚生労働省ウェブサイトを参照のこと。
貯蔵方法
備考 ・社名変更(H29.12.1)メリアル・ジャパン株式会社→べーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰
1 2016/05/02 雑種 メス(避妊) 回復
2 2016/08/26 ロシアンブルー オス(去勢) 死亡
3 2016/09/23 雑種 オス(去勢) 治療中
4 2017/06/16 スコティッシュフォールド オス(去勢) 死亡
5 2017/10/27 雑種 メス(避妊) 回復
6 2017/11/21 雑種 メス(避妊) 死亡
7 2017/12/06 雑種 メス 死亡
8 2018/01/15 雑種 メス 不明
9 2018/02/16 ロシアンブルー メス(避妊) 不明
10 2018/04/27 雑種 不明 回復
11 2019/01/11 その他 不明 不明 死亡
12 2019/08/28 雑種 メス 治療中
13 2019/09/26 雑種 オス(去勢) 死亡
14 2019/10/27 雑種 オス 死亡
15 2020/06/23 不明 不明 治療中
16 2020/06/30 日本猫MIX メス(避妊) 不明
17 2020/07/29 雑種 メス 回復
18 2020/08/05 不明 メス 死亡
19 2020/08/27 雑種 メス(避妊) 治療中
20 2020/09/02 オス(去勢) 回復
21 2020/10/01 雑種 メス(避妊) 治療中
22 2020/10/23 雑種 メス 回復
23 2021/02/12 雑種 不明 死亡
24 2021/07/08 マンチカン オス(去勢) 死亡
25 2021/08/18 雑種 メス(避妊) 治療中
26 2021/09/03 雑種 オス(去勢) 死亡
27 2021/11/26 雑種 メス(避妊) 死亡
28 2021/12/04 不明 不明 死亡
29 2021/12/24 雑種 メス(避妊) 不明
30 2022/05/24 メス 回復
31 2022/06/17 不明 不明 死亡
32 2022/06/22 雑種 メス(避妊) 回復
33 2022/09/04 雑種 メス(避妊) 治療中
34 2022/09/08 オス 不明
35 2022/09/16 スコティッシュ・フォールド オス(去勢) 死亡
36 2022/09/21 雑種 オス(去勢) 死亡
37 2022/10/05 不明 不明 死亡
38 2022/10/07 アメリカンショートヘアー 不明 死亡
39 2023/10/29 サイベリアン メス 回復