アドボケート 犬用

2022/08/04

品名 アドボケート 犬用
一般的名称
承認年月日 1:2015/09/18 2:2018/10/19 3:2019/09/06 4:2021/06/14
承認区分 医薬品
承継年月日 1:2020/10/01
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 エランコジャパン株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 防虫剤・殺虫剤
規制区分 劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
有効期間
添付文書 ダウンロード
主成分
No. 主成分 分量
1 イミダクロプリド 100.0mg/本品1mL中
2 モキシデクチン 25.0mg/本品1mL中
包装単位 (1)(0.4mL、1.0mL、2.5mL及び4.0mLピペット入り)ブリスター包装(PTP包装)/紙箱

(2)(0.4mL、1.0mL、2.5mL及び4.0mLピペット入り)重層フィルム袋(三層)/紙箱

(3)(0.4mL、1.0mL、2.5mL及び4.0mLピペット入り)重層フィルム袋(二層)/紙箱
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 犬:犬糸状虫症の予防、イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善、イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)、ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除
用法用量 体重1kg当たりイミダクロプリド10mg、モキシデクチン2.5mgを基準量とした以下の投与量を、犬の肩甲骨間の被毛を分け、容器の先端を皮膚に付けて全量を滴下する。なお、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、数ヵ所に分けて滴下する。

本剤を適用する場合、投与頻度が4週に1回を超えないよう注意すること。

犬糸状虫症の予防:毎月1回、1ヵ月間隔で蚊の活動開始1ヵ月以内から活動終了まで投与する。

イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善:4週間隔で2~4回投与する。

イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)の駆除:4週間隔で2回投与する。

ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除:1回投与する。

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  体重                   用量
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1kg以上4kg未満         0.4mLピペット1個全量
4kg以上10kg未満        1.0mLピペット1個全量
10kg以上25kg未満       2.5mLピペット1個全量
25kg以上40kg未満       4.0mLピペット1個全量
40kg以上              適切なピペットの組み合わせ
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使用上の注意 (基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。

・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(使用者に対する注意)

・飲食をしながら投与しないこと。

・喫煙をしながら投与しないこと。

(犬に関する注意)

・犬の外用のみに使用すること。

・本剤は魚及び甲殻類に影響を与えることがあるので、投与後4日間は犬を湖沼等の水系に入れないこと。

(取扱い及び廃棄に関する注意)

・本剤の取扱いには十分注意し、他の医薬品、食品、飼料等と区別し、小児の手の届かないところに保管すること。

・直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保存すること。

・本剤は魚及び甲殻類に影響を与えることがあるので、容器及び残りの薬剤は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

2. 使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・本剤に過敏な人は極めてまれに呼吸器系に刺激を引き起こすことがある。

・ウサギ眼刺激性試験で刺激性が認められているので、本剤が使用者の目や口に入らないように特に注意すること。

・本剤の有効成分は皮膚から吸収されるので、誤って使用者の皮膚に付着した場合は直ちに石鹸及び水で洗浄すること。

・使用した後、又は皮膚に付着した場合は、まれに皮膚に過敏症状(アレルギー、炎症及び刺激等)を認めることがあるので、石鹸及び水で洗浄すること。万一、目に入った場合は、水で十分洗い流すこと。皮膚又は眼に刺激が残る場合は医師の診察を受けること。

・万一身体に異常を来した場合や誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちにクロロニコチニル系の殺虫剤及びマクロライド系の駆虫薬を含有する薬剤を使用した旨を医師に申し出て診察を受けること。特定の解毒剤は知られていない。

(犬に関する注意)

・投与部位の皮膚に異常がなく、被毛及び皮膚がぬれていないことを確認した後、投与すること。

・1ヶ所に滴下する量が多い場合には、 本剤の一部が動物の側部に流れることがあり、 経口摂取しやすくなるので、 4. 0mL ピペットあるいはそれ以上の量を組みわせて投与する場合は、流れないよう数ヵ所に均等に滴下すること。

・ウサギ眼刺激性試験で刺激性が認められているので、本剤が投与する動物の目や口に入らないように注意すること。

・本剤投与後は乾燥するまで投与部位を舐めないよう注意すること。少なくとも投与後30 分は投与した犬と、同居動物、特に子犬との接触を完全に避けること。

・本剤を適用する場合、 投与頻度が4 週に 1 回を超えないよう注意すること。

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

(取扱い上の注意)

・本剤投与後、完全に乾くまでは投与部位に直接触れないこと。また、投与したことを知らない人も触れないように注意すること。特に小児では、少なくとも投与後30分は投与した犬との接触を完全に避けること。

・本剤に含まれている溶剤は、接触したプラスチック、皮革製品、布地及び塗装面に付くと跡が残る場合がある。投与部位がよく乾くまで、接触しないようにすること。

(専門的事項)

①対象動物の使用制限等

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある犬には投与しないこと。

・本剤は 7週齢未満の子犬へは投与しないこと。

・本剤は体重1kg 未満の犬には使用しないこと。

・ノミの発生状況により異なるが、 本剤投与後のノミに対する有効期間は約1ヵ月である。

・本剤の有効成分イミダクロプリド又はモキシデクチンのラット及びウサギを用いた生殖毒性試験では催奇形性を含む胚・胎子毒性及び出生子への影響は認められていないが、妊娠及び授乳期の犬における本剤の安全性は確立されていないので、妊娠及び授乳期の犬には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

②重要な基本的注意

・本剤の投与前には健康状態について検査し、異常を認めた場合には投与しないこと。

・過剰投与にならないよう、本剤の投与前には体重を測定すること。

・本剤は、効能又は効果の項に記載された複数の寄生虫による同時の混合感染の確定診断又は同時の混合感染リスクがあることを確認した上で使用すること。

・本剤投与前に犬糸状虫寄生の有無を検査等により判定すること。検査陽性犬には、成虫及びミクロフィラリアを駆除するなど適切な処置を行い投与すること。

・本剤はマクロライド系の駆虫薬であるモキシデクチンを含有するので、コリー犬、オールド・イングリッシュ・シープドッグ及びその系統の犬種又は交雑犬種に対しては用法・用量を特に厳守し、投与したこれらの犬種や投与動物と密接に接触するこれらの犬種が経口摂取しないように、特に注意するよう飼い主に指導すること。

・複数飼育の環境下にある犬(哺乳期子犬を除く)に対しノミの駆除を目的とする場合、全頭に投与することが望ましい。

・月1回の投与間隔の間に1、2回、 短い時間水に触れただけでは、 本剤の有効性が有意に低減する可能性は低い。しかし、投与後の頻繁なシャンプーや水浴は、本剤の有効性を低減させる可能性がある。これらのことについて、飼い主に指導すること。

・本剤は犬糸状虫成虫には効果がないため、成虫駆除を目的として使用しないこと。

・毛包虫症に対しては、特に軽度(軽度の紅斑・面皰・鱗屑)から中等度(脱毛と小胞性丘疹が癒合した多数の病変)の症例に臨床症状の顕著な改善をもたらすが、 全ての症例において皮膚掻爬で陰性となるまで少なくとも2ヵ月間の継続投与を必要とし、2ヵ月の投与後に症状の改善あるいはイヌニキビダニ数に効果がみられない場合は投与を中止し、代替療法を行うこと。

・毛包虫症はイヌニキビダニによる皮膚疾患であるが、他にも複数の要因が関係する疾病のため、可能であれば、いかなる基礎疾患も適切に治療することが望ましい。

・本剤を使用している期間中に、本剤の効能又は効果に含まれる他の寄生虫に感染した場合、その寄生虫に対しては本剤の効果が十分ではない可能性があるため、他の治療方法を検討すること。

③相互作用

・本剤による治療中に他のマクロライド系駆虫薬(イベルメクチン、ミルベマイシンオキシム、セラメクチン、スピノサドなど)を投与しないこと。

④副作用

・投与直後に投与部位を舐めた場合、まれに運動失調、全身性の振戦、眼の徴候(散瞳、瞳孔反射の微弱化、眼振)、異常呼吸など一過性の神経徴候が生じることがあり、特にアベルメクチン系薬剤に対して感受性のコリー犬、オールド・イングリッシュ・シープドッグ及びその系統の犬種又は交雑犬種では重篤な神経徴候を示す可能性がある。

・コリー犬及びその系統の犬種において、アベルメクチン系薬剤によって、神経毒性を示したとの報告がある。

・本剤の投与により、ときに流涎、まれに嘔吐が見られることがある。また、投与部位に一過性の掻痒、まれに脂性被毛、紅斑が現れることがある。

・本剤はまれに局所的な過敏反応を引き起こすことがある。

・本剤はごくまれに投与部位に刺激を引き起こし、その結果、無関心状態、興奮、食欲不振など一過性の行動変化が起きることがある。

⑤その他の注意

・犬回虫及び犬鉤虫の定期的な駆除のために本剤を用いることができる。

・いかなる種類の駆虫薬においても、それらを頻繁に反復使用することによる耐性獲得の恐れがある。したがって、耐性が獲得されることを制限するため、対象寄生虫の現在の感受性についての個々のケースの判断及び各地域の疫学的情報に基づいて本剤を使用すること
貯蔵方法
備考 ・承継(R2.10.1付)バイエル薬品株式会社→エランコジャパン株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰
1 2017/05/08 ヨークシャーテリア メス 死亡
2 2020/05/08 不明 不明 不明
3 2020/09/09 チワワ メス 回復
4 2023/07/24 ミニチュア・ピンシャー 不明 回復