ヨーネ・ファインドプロ
2025/03/18
品名 | ヨーネ・ファインドプロ |
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一般的名称 |
承認年月日 | 1:2023/02/28 |
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承認区分 | 体外診断用医薬品 |
承継年月日 | |
届出年月日 | |
再審査結果通知日 | |
製造販売業者 | 株式会社ニッポンジーン |
選任製造販売業者 | |
製剤区分 | 生物学的製剤 |
規制区分 | |
有効期間 | 製造後24カ月間 |
添付文書 |
主成分 | |||||
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No. | 主成分 | 分量 | |||
1 | ホットスタートGeneTaq NT | 20.65units/核酸増幅試薬 1バイアル1,070µL中 | |||
2 | デオキシアデノシン三リン酸(dATP)水溶液 | 0.234mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,070µL中 | |||
3 | デオキシシチジン三リン酸(dCTP) 水溶液 | 0.234mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,070µL中 | |||
4 | デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)水溶液 | 0.234mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,070µL中 | |||
5 | デオキシウリジン三リン酸(dUTP) 水溶液 | 0.234mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,070µL中 | |||
6 | ウラシルDNAグリコシラーゼ含有緩衝液 | 25µL/ウラシル-N-グリコシラーゼ 1バイアル25µL中 | |||
7 | インターナルコントロールプラスミドpIC10-11 | 8fg/インターナルコントロール 1バイアル100µL中 | |||
8 | 陽性コントロールプラスミドpPC10-11 | 7.5 pg/陽性コントロール1 1バイアル100µL中 | |||
9 | 陽性コントロールプラスミドpPC10-11 | 750fg/陽性コントロール2 1バイアル100µL中 | |||
10 | 陽性コントロールプラスミドpPC10-11 | 75fg/陽性コントロール3 1バイアル100µL中 | |||
11 | 陽性コントロールプラスミドpPC10-11 | 7.5fg/陽性コントロール4 1バイアル100µL中 | |||
12 | 陽性コントロールプラスミドpPC10-11 | 750ag/陽性コントロール5 1バイアル100µL中 | |||
13 | ColE1 DNA加TE緩衝液 | 100µL/陰性コントロール 1バイアル100µL中 | |||
14 | プライマーMP10-1 | 2,500pmol/プライマーMP10-1 1バイアル25µL中 | |||
15 | プライマーMP11-1 | 2,500pmol/プライマーMP11-1 1バイアル25µL中 | |||
16 | プローブIS900-6 | 1,500pmol/プローブIS900-6 1バイアル25 µL 中 | |||
17 | プローブIC | 1,500pmol/プローブIC 1バイアル25µL中 |
包装単位 | 50検体用、100検体用、200検体用 |
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使用禁止期間 | |
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休薬期間 | |
効能効果 | 糞便中のヨーネ菌DNAの検出・定量 |
用法用量 | 1 糞便からのヨーネ菌核酸の抽出・精製 市販のヨーネ菌DNA抽出精製試薬キットを用いて糞便からヨーネ菌DNAを抽出、精製する。 2 ヨーネ菌核酸の増幅 (1)反応液の調製 ①1サンプルあたり以下のように反応液を調製する。 核酸増幅試薬 42.75µL ウラシル-N-グリコシラーゼ 0.25µL インターナルコントロール 1.0µL プライマーMP10-1 0.25µL プライマーMP11-1 0.25µL プローブIS900-6 0.25µL プローブIC 0.25µL __________________________ 合計 45.0µL ②陰性対照としてDNA液の代わりに、陰性コントロール5µLを反応液45µLに添加し、マイクロピペットで良く撹拌する。PCR用96穴プレートを用いる場合は1穴あたり、0.2mL PCR用チューブを用いる場合は1本あたり25µLずつ分注する。 ③1反応液45µLに糞便抽出DNA液を5µL添加し、マイクロピペットでよく撹拌する。PCR用96穴プレートを用いる場合は1穴あたり、0.2mL PCR用チューブを用いる場合は1本あたり25µLずつ分注する。 ④検量線を引くことを目的として、1反応液45µLに陽性コントロール1~5を5µL添加し、マイクロピペットでよく撹拌する。PCR用96穴プレートを用いる場合は1穴あたり、0.2mL PCR用チューブを用いる場合は1本あたり25µLずつ分注する。なお、検量線の作成に当っては、陽性コントロール1~5をそれぞれ、陽性コントロール1;ヨーネ菌DNA10pg/2.5µL、陽性コントロール2;ヨーネ菌DNA1pg/2.5µL、陽性コントロール3;ヨーネ菌DNA0.1pg/2.5µL、陽性コントロール4;ヨーネ菌DNA0.01pg/2.5µL、陽性コントロール5;ヨーネ菌DNA0.001pg/2.5µL(相当)とする。 ⑤キャップ、あるいはシールを用いて密封した後、ヨーネ菌遺伝子の増幅を行う。 (2)反応条件 リアルタイムPCR装置を用いて、PCR条件を以下のように設定する。測定波長は陽性反応検出(プローブIS900-6)用に、励起波長495nm蛍光波長520nm(FAM)を、陰性反応検出(プローブIC)用に励起波長532nm蛍光波長553nm(Atto532あるいはVIC相当波長)を設定する。UNG処理のために50℃2分間加熱、続いて95℃10分間のDNAポリメラーゼの熱変性後、95℃30秒間の解離反応、68℃で1分間のアニーリング及び伸長反応を1セットとし45回繰り返す。 50℃ 2分 ↓ 95℃ 10分 ↓ 95℃ 30秒 \ ↓↑ 45サイクル 68℃ 1分 / 3 試験成立条件 リアルタイムPCR終了後の解析は、使用機種毎に適正な設定で行う。 (判定に関する基本的注意を参考に設定する) 試験成立条件: ①陽性コントロール1~5の定量サイクル(Quantification Cycle; Cq)値とその濃度を用いて導かれた検量線の相関係数(R)の二乗値(R2)が、0.9以上であり、PCR効率(Efficiency)は80~120%である。 ②陽性コントロール1を鋳型にした場合、2穴又は本ともFAM(IS900を検出)の蛍光強度の上昇を認め、かつCq値が25±3サイクルである。また、陽性コントロール5を鋳型にした場合、2穴又は本中1穴又は本以上でFAMの蛍光強度の上昇を認める。 ③陰性コントロールを鋳型にした場合、2穴又は本ともFAMの蛍光強度の上昇を認めず、かつ2穴又は本ともAtto532(ICを検出)の蛍光強度の上昇を認める。 4 判定 3の試験成立条件を全て満たし、かつ1穴又は本以上でFAMの蛍光強度の上昇を認める場合、ヨーネ菌DNA陽性とする。2穴又は本ともFAMの蛍光強度の上昇を認めず、かつ2穴又は本ともAtto532の蛍光強度の上昇を認める場合は、陰性とする。2穴又は本ともFAMの蛍光強度の上昇を認めず、かつ1穴又は本以上でAtto532の蛍光強度の上昇を認めない場合は、判定不能とする。 陽性コントロール1~5を用いた用量―反応式から検体中のヨーネ菌DNA濃度が計算される。なお、DNA濃度0.001pg/PCR以上の時、ヨーネ菌分離成績との一致率が高い。 |
使用上の注意 | (基本的注意) 1.守らなければならないこと 【一般的注意】 ①本キットは定められた使用方法を厳守すること。 ②本キットは使用目的において定められた目的のみに使用すること。 ③ヨーネ病感染の有無の判定は家畜伝染病予防法施行規則の別表1の判定基準により行うこと。 【取り扱い及び廃棄のための注意】 ①外観又は内容に異常を認めたものは使用しないこと。 ②使用期限の過ぎたものは使用しないこと。 ③小児の手の届かないところに保管すること。 ④使用済みのチューブ、ピペット及びマイクロチップ及び検体等は消毒又は滅菌後、地方公共団体条例等に従い処分すること。 ⑤本キットは同一製造番号の試薬を用いた場合に、正確な結果が得られるように調整されているので、使用に先立っては必ず各構成品の製造番号を確認すること。また、他の製造番号の診断試薬と組み合わせて使用しないこと。 2.使用に際して気を付けること 【使用者に対する注意】 ①DNA抽出前の検体は、感染性の疑いがあるものとして取り扱いに注意すること。 【取扱い上の注意】 ①使用しない試薬は、既定の温度(-20℃)で保存すること。その際、-25℃以下にならないように注意すること。 ②使用後の試薬は、直ちに既定の温度(-20℃)に戻すこと。 ③調製後の反応液は速やかに使用すること。 ④直射日光、高温は本キットの品質に影響を与えるので避けること。 【専門的事項】 (重要な基本的注意) ①定期的に保守点検を実施しているリアルタイムPCR装置を使用すること。 ②検査毎の陽性並びに陰性コントロールのCq値がほぼ一定の値を示し、変動がないことに注意すること。 ③定期的な検定を行い、精度が確認されたマイクロピペットを使用すること。 ④PCR反応液を調製する場所、DNA抽出する場所、及びPCRを行う場所を別にすること。 ⑤検体から核酸を抽出精製するマイクロピペット及びマイクロピペットチップと、PCR反応液を調製するマイクロピペット及びマイクロピペットチップを別にすること。 ⑥凍結融解15回までは反応に影響を及ぼさないことを保証している。 ⑦陽性及び陰性コントロールは、開封後9か月間まで4℃で保管することができる。 ⑧デオキシリボヌクレアーゼから試料を保護するために試料に直接触れるマイクロピペットチップ、マイクロチューブ等の器材はデオキシリボヌクレアーゼフリーが確認済みのものを使用し、すべての作業は手袋着用(パウダーフリー)にて実施すること。また、手袋が汚染された可能性が少しでもあれば、手袋を取り替えること。 ⑨試料間の汚染、試料のマイクロピペット側への吸い込みを避けるためにフィルター付マイクロピペットチップを使用すること。 ⑩抽出DNA液等のチューブの蓋を開けるときは短時間の遠心を行うこと。 ⑪特に明記しない限り、全ての手順は常温(15~25℃)で行うこと。 ⑫検査に用いる糞便は直腸便を採取すること。 (その他の注意) 1)糞便からの核酸抽出精製に関する基本的注意 ①糞便からの核酸抽出の精度管理は、ヨーネ病検査マニュアルに準じて行うこと。 ②ヨーネ菌DNAの抽出・精製には、抽出精製試薬キット「ヨーネ・ピュアスピン」(株式会社ファスマック)を使用する。その他のキット、試薬を用いる場合は、ヨーネ病検査マニュアル(農研機構 動物衛生研究部門)に基づき、ヨーネ菌DNA抽出効率が同等以上であることが確認された製品を用いること。 ③抽出精製されたDNAは、-20℃で保管すること。 2)判定に関する基本的注意 ①リアルタイムPCR装置の機種毎の設定方法に関する注意 各装置の設定を以下の表に従って行う ___________________________________________ メーカー名 機種名 設定方法 ___________________________________________ ABI7500/ マニュアルで「Threshold」を0.2、「Baseline」を サーモフィッ ABI7500Fast 3-15に設定し、解析する。 シャーサイエン _________________________________ ティフィック QuantStudio 3 デフォルト設定の解析方法を「Baseline Threshold」 QuantStudio 5 から「Relative Threshold」に変更する。 ___________________________________________ ライトサイ ICの判定において、増幅曲線のグラフ上では増幅が クラー96 確認できるにもかかわらず、Cq値が算出されない ことがあるため、「Analysis setting」において、IC ロシュ・ダイアグ の「Abs. Quant Setting」のMinimal EFP (Endpoint ノスティックス Fluorescence) を0.05に設定する。 _________________________________ ライトサイ クラー480 装置のデフォルト設定で行う。 ___________________________________________ ②上記以外の機種の使用に関する注意 基本的には装置のデフォルト設定で検査を実施する。自動解析モードで引かれたスレッショルドラインが非特異的なバックグラウンドの蛍光増幅曲線と交叉する場合には、スレッショルドラインの設定位置をマニュアルモードにより、交叉しないように設定を変更する。その際、新たに設定するスレッショルドラインの位置は、FAMでは陽性コントロール、Atto532では陰性コントロールの蛍光強度が指数関数的に増幅している範囲内に設定すること。 |
貯蔵方法 | -20℃ |
備考 | 検定基準名:ヨーネ病診断用リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応キット(ハイブリダイゼーション法) |
反芻動物由来物質有無 | 由来物質無し |
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反芻動物由来物質原産国名 |
副作用情報 | |||||
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No. | 報告年月日 | 動物種 | 品種 | 性 | 転帰 |