ヨーネ・ファインドSC
2025/03/18
品名 | ヨーネ・ファインドSC |
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一般的名称 |
承認年月日 | 1:2023/02/28 |
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承認区分 | 体外診断用医薬品 |
承継年月日 | |
届出年月日 | |
再審査結果通知日 | |
製造販売業者 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
選任製造販売業者 | |
製剤区分 | 生物学的製剤 |
規制区分 | |
有効期間 | 製造後24カ月間 |
添付文書 |
主成分 | |||||
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No. | 主成分 | 分量 | |||
1 | ホットスタートGeneTaq NT | 41.25units/核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
2 | デオキシアデノシン三リン酸(dATP)水溶液 | 0.4mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
3 | デオキシシチジン三リン酸(dCTP) 水溶液 | 0.4mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
4 | デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)水溶液 | 0.4mM/核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
5 | デオキシウリジン三リン酸(dUTP) 水溶液 | 1.2mM /核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
6 | インターカレーター | 62.5µL/核酸増幅試薬 1バイアル1,250µL中 | |||
7 | ウラシルDNAグリコシラーゼ含有緩衝液 | 25µL/ウラシル-N-グリコシラーゼ 1バイアル25µL中 | |||
8 | リボヌクレアーゼフリー水 | 1,250µL/リボヌクレアーゼフリー水 1バイアル1,250µL中 | |||
9 | インターナルコントロールプラスミドpIC3-32 | 40fg/インターナルコントロール 1バイアル100µL中 | |||
10 | 陽性コントロールプラスミドpPC3-32 | 3.75 pg/強陽性コントロール 1バイアル150µL中 | |||
11 | 陽性コントロールプラスミドpPC3-32 | 3.75 fg/弱陽性コントロール 1バイアル150µL中 | |||
12 | プライマーIS900-3 | 2,500pmol/プライマーIS900-3 1バイアル100µL中 | |||
13 | プライマーIS900-32 | 2,500pmol/プライマーIS900-32 1バイアル100µL中 | |||
14 | TE緩衝液 | 150µL/陰性コントロール 1バイアル150µL中 |
包装単位 | 50検体用、100検体用、200検体用 |
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使用禁止期間 | |
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休薬期間 | |
効能効果 | 糞便中のヨーネ菌DNAの予備的検出 |
用法用量 | 1 糞便からのヨーネ菌核酸の抽出・精製 市販のヨーネ菌DNA抽出精製試薬キットを用いて糞便からヨーネ菌DNAを抽出、精製する。 2 ヨーネ菌核酸の増幅 (1)反応液の調製 PCR用96穴プレート、あるいは0.2mL PCR用チューブを用いる。 ①1サンプルあたり以下のように反応液を調製する。 核酸増幅試薬 25.0µL プライマーIS 900-3 1.0µL プライマーIS 900-32 1.0µL インターナルコントロール 1.0µL ウラシル-N-グリコシラーゼ 0.25µL リボヌクレアーゼフリー水 16.75µL __________________________ 合計 45.0µL ②1反応液45µLに糞便抽出DNA液を5µL添加し、マイクロピペットで良く撹拌する。 ③強陽性コントロール、弱陽性コントロール、陰性コントロール各5µLをそれぞれ反応液45µLに添加し、マイクロピペットで良く撹拌する。 ④キャップ、あるいはシールを用いて密封した後、ヨーネ菌遺伝子の増幅を行う。 (2)反応条件 リアルタイムPCR装置を用いて、PCR条件を以下のように設定する。測定波長はResoLightDyeあるいはSYBR Green I色素用フィルターを選択する。UNG処理のために40℃10分間加熱、続いて95℃10分間のDNAポリメラーゼの熱変性後、95℃30秒間の解離反応、68℃で1分間のアニーリング及び伸長反応を1セットとし45回繰り返す。その後、60℃~98℃の範囲でPCR産物の融解曲線解析(Melt curve解析、Dissociation curve解析)を行う。 40℃ 10分 ↓ 95℃ 10分 ↓ 95℃ 30秒 \ ↓↑ 45サイクル 68℃ 1分 / ↓ 60℃ ↓ 融解曲線解析 98℃ 3 試験成立条件 リアルタイムPCR終了後の解析は、使用機種毎に適正な設定で行う。 (判定に関する基本的注意を参考に設定する) 試験成立条件: ①強陽性コントロールは反応液の蛍光強度の上昇が認められ、融解曲線解析(一次微分)におけるピークはリアルタイムPCR装置の所定の解離温度(陽性解離温度)の範囲内に認める。 ②弱陽性コントロールは反応液の蛍光強度の上昇が認められ、融解曲線解析(一次微分)におけるピークはリアルタイムPCR装置毎の所定の陽性およびインターナルコントロールの解離温度(陰性解離温度)の各範囲内に二峰性のピークを認める。 ③陰性コントロールは、蛍光強度の上昇を認め、融解曲線解析において陰性解離温度の範囲内にピークを認め、かつ陽性解離温度の範囲内にピークを認めない。 4 判定 3の試験成立条件を全て満たし、かつ反応液の蛍光強度が上昇し、融解曲線解析において陽性解離温度の範囲内にピ―クを認める検体をヨーネ菌DNA陽性とする。陰性解離温度の範囲内にピークを認め、かつ陽性解離温度の範囲内にピークを認めない検体はヨーネ菌DNA陰性とする。陽性解離温度並びに陰性解離温度の範囲内の何れにもピークが認められない検体は判定不能とする。 |
使用上の注意 | (基本的注意) 1.守らなければならないこと 【一般的注意】 ①本キットは定められた使用方法を厳守すること ②本キットは使用目的において定められた目的のみに使用すること ③ヨーネ病感染の有無の判定は家畜伝染病予防法施行規則の別表1の判定基準により行うこと。 【取り扱い及び廃棄のための注意】 ①外観又は内容に異常を認めたものは使用しないこと。 ②使用期限の過ぎたものは使用しないこと。 ③小児の手の届かないところに保管すること。 ④使用済みのチューブ、ピペット及びマイクロチップ及び検体等は消毒又は滅菌後、地方公共団体条例等に従い処分すること。 ⑤本キットは同一製造番号の試薬を用いた場合に、正確な結果が得られるように調整されているので、使用に先立っては必ず各構成品の製造番号を確認すること。また、他の製造番号の診断試薬と組み合わせて使用しないこと。 2.使用に際して気を付けること 【使用者に対する注意】 ①DNA抽出前の検体は、感染性の疑いがあるものとして取り扱いに注意すること。 【取扱い上の注意】 ①使用しない試薬は、既定の温度(-20℃)で保存すること。その際、-25℃以下にならないように注意すること。 ②使用後の試薬は、直ちに既定の温度(-20℃)に戻すこと。 ③調製後の反応液は速やかに使用すること。 ④直射日光、高温は本キットの品質に影響を与えるので避けること。 【専門的事項】 (重要な基本的注意) ①定期的に保守点検を実施しているリアルタイムPCR装置を使用すること。 ②検査毎の陽性並びに陰性解離温度が一定の値を示し、変動がないことに注意すること。 ③定期的な検定を行い、精度が確認されたマイクロピペットを使用すること。 ④PCR反応液を調製する場所、DNA抽出する場所、及びPCRを行う場所を別にすること。 ⑤検体から核酸を抽出精製するマイクロピペット及びマイクロピペットチップと、PCR反応液を調製するマイクロピペット及びマイクロピペットチップを別にすること。 ⑥凍結融解15回までは反応に影響を及ぼさないことを保証している。 ⑦陽性及び陰性コントロールは、開封後9か月間まで4℃で保管することができる。 ⑧デオキシリボヌクレアーゼから試料を保護するために試料に直接触れるマイクロピペットチップ、マイクロチューブ等の器材はデオキシリボヌクレアーゼフリーが確認済みのものを使用し、すべての作業は手袋着用(パウダーフリー)にて実施すること。また、手袋が汚染された可能性が少しでもあれば、手袋を取り替えること。 ⑨試料間の汚染、試料のマイクロピペット側への吸い込みを避けるためにフィルター付マイクロピペットチップを使用すること。 ⑩抽出DNA液等のチューブの蓋を開けるときは短時間の遠心を行うこと。 ⑪特に明記しない限り、全ての手順は常温(15~25℃)で行うこと。 ⑫検査に用いる糞便は直腸便を採取すること。 ⑬各リアルタイムPCR装置における融解曲線解析の解離温度。 __________________________________________ メーカー名 機種名 陰性解離温度 陽性解離温度 __________________________________________ サーモフィッシャー ABI 7500/7500Fast 83.0±2℃ 89.0±2℃ サイエンティフィック QuantStudio 3 83.5±2℃ 89.5±2℃ __________________________________________ ロシュ・ダイアグノ LightCycler 480Ⅱ 85.5±2℃ 91.5±2℃ スティックス LightCycler 96 85.5±2℃ 91.5±2℃ __________________________________________ 上記以外のリアルタイムPCR装置を使用する場合は、当該機種において表示された強陽性コントロール並びに陰性コントロールの解離温度の±2℃を、それぞれ陽性、陰性解離温度の範囲内とすること。 (その他の注意) 1)糞便からの核酸抽出精製に関する基本的注意 ①糞便からの核酸抽出の精度管理は、ヨーネ病検査マニュアルに準じて行うこと。 ②ヨーネ菌DNAの抽出・精製には、抽出精製試薬キット「ヨーネ・ピュアスピン」(株式会社ファスマック)を使用する。その他のキット、試薬を用いる場合は、ヨーネ病検査マニュアル(農研機構 動物衛生研究部門)に基づき、ヨーネ菌DNA抽出効率が同等以上であることが確認された製品を用いること。 ③抽出精製されたDNAは、-20℃で保管すること。 2)判定に関する基本的注意 ①サーモフィッシャーサイエンティフィック社製リアルタイムPCR装置の設定方法に関する注意事項 パッシブリファレンスダイをNoneに設定し、ROXによる補正は行わないこと。また、ABI7500及びABI7500Fastにあって、Software v1.4で試験を実施した場合、解析はQuantStudio 6/7 Prosystem Softwareを用いて行うこと。 ②マニュアル設定に関する注意事項 結果の解析に当たり、自動解析モードで引かれたスレッショルドラインが非特異的なバックグラウンドの蛍光増幅曲線と交差する場合には、スレッショルドラインの設定位置をマニュアルモードにより、交差しないように設定を変更する。その際、新たに設定するスレッショルドラインの位置は強陽性コントロールにおいて蛍光強度が指数関数的に増幅している範囲内に設定すること。 |
貯蔵方法 | -20℃ |
備考 | 検定基準名:ヨーネ病診断用リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応キット(インターカレーション法) |
反芻動物由来物質有無 | 由来物質無し |
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反芻動物由来物質原産国名 |
副作用情報 | |||||
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No. | 報告年月日 | 動物種 | 品種 | 性 | 転帰 |