ファームクリン

2025/03/18

品名 ファームクリン
一般的名称
承認年月日 1:2024/12/03
承認区分 医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 日本液炭株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 防虫剤・殺虫剤
規制区分
有効期間 15カ月間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 d・d-T-シフェノトリン 0.6g/本品100g中
包装単位 2.4kg、5kg、7kg、10kg、28kg
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 豚舎内のゴキブリの駆除
用法用量 ゴキブリが生息する豚舎において、本剤を1m³に対して5~6gの割合で噴霧し、噴霧後2時間程度可能な限り密閉状態にする。

噴霧にあたっては専用ノズルを取り付けた後、ボンベのバルブを開くことで噴霧を開始し、適切な数のボンベの全量を噴霧する。ただし、定められた用量である5〜6g/m³を厳守すること。

本剤はオールアウト(全頭搬出)後の空舎においてのみ使用し、使用後に新たな豚を入舎させる前には必ず豚舎を水洗すること。

なお、一棟の豚舎に複数の区画があり、エアダクトならびに糞尿ピット等で繋がっていることにより空気の流通がある場合は、これら全ての区画で全頭搬出されていることを確認した上で使用すること。
使用上の注意 (基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

・使用前に添付文書等をよく読み、十分理解した上で使用すること。

・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・本剤は、畜体がばく露されないことを前提に休薬期間を設定していない製剤であり、本剤が豚にばく露したときの休薬期間及び残留は検討されていないため、必ずオールアウト後の空舎において使用すること。すなわち、豚へのばく露や畜産物への残留を防止するため、豚舎内に豚がいる状態では絶対に使用しないこと。

・豚へのばく露や畜産物への残留を防止するため、本剤使用後に初めて豚を入舎する時は、必ず入舎前に豚舎内を高圧洗浄機にて水等で洗浄し、豚舎に残った本剤を洗い流すこと。洗浄にあたっては、糞や埃等の堆積物が床面に残らないように徹底して行うこと。さらに、給水器ちや餌箱等、豚が接触するところに関しては、特に念入りに洗浄すること。

(使用者に対する注意)

・病人、本剤に対する過敏症の人、妊婦、乳幼児等は、薬剤の影響のない場所に移ってもらうこと。

・薬や化粧品等によって、アレルギー症状やかぶれ等を起こしやすい体質の人は、薬剤の噴霧や処理作業には従事しないこと。

・噴霧にあたっては、保護具(長袖の作業衣、作業帽、保護メガネ、保護マスク、ゴム手袋など)及び使用する機械器具は、あらかじめよく点検整備しておくこと。なお、保護マスクについては区分2以上の防塵マスクを使用すること。

・使用に際しては、保護具を必ず着用し、なるべく身体の露出部を少なくして薬剤を浴びないようにするとともに、吸い込まないように注意すること。

・使用後は必ず手や指を石けん等で洗うとともに、水で十分うがいをすること。また、薬剤が皮膚についたときは直ちに石けん等でよく洗うこと。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・本剤は5~6g/m³の用量を厳守する必要があるため、使用する2.4kg規格のボンベについては豚舎容積に応じた以下の数とすること。なお、容積が2880m³を超える豚舎については、必要本数を計算して用量を厳守して使用すること。2.4kg規格のボンベでは5~6g/m³の用量の範囲の使用量とすることができない容積の豚舎(400m³未満、480m³を超え800m³未満、960m³を超え1200m³未満、1440m³を超え1600m³未満、1920m³を超え2000m³未満)には使用しないこと。

ボンベ本数   適用豚舎(容積:m³)   
____________________
  1       400~480      
  2       800~960      
  3       1200~1440     
  4       1600~1920     
  5       2000~2400     
  6       2400~2880     

・飼料、敷料、清掃用具等はあらかじめ他へ移すかあるいは格納するなどの措置を施し、薬剤がかからないようにすること。

・作業時の衣類は他の衣類と区別して洗濯し、防護具も洗剤を使ってよく洗うこと。

・蜜蜂、蚕(桑)、魚に被害を及ぼすおそれのあるところでは使用しないこと。

・使用後の容器は容器所有者(メーカー)に返却すること。

(保管上の注意)

・容器は直射日光を避け、通風換気の良いところに保管し、30℃以下に保つこと。

・容器は高圧ガス容器置場であることを明示したー定の場所に貯蔵し、引火性・発火性のものと一緒に保管しないこと。

・保管時に容器は転倒、転落しないようロープ等で固定して置くこと。容器は充塡容器と空容器に区分して保管すること。容器は転倒させたり転落させたりしないように、また、衝撃を与えないよう静かに取扱うこと。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・噴霧中は噴霧する人は保護具(保護マスク、保護メガネ、長袖の作業衣、手袋)等を着用し、皮膚に付着させたり、噴霧気体を直接吸入しないこと。皮膚に付いたときは石験と水でよく洗うこと。

・アレルギー体質等で刺激を感じた場合には、直ちに使用を中止すること。

・薬剤の使用により、頭痛、目や喉の痛み、咳、めまい、吐き気などの異常が認められた場合や気分が悪くなった場合等には直ちに使用を中止し、空気が清浄な場所で安静にして、医師の診察を受けること。医師の診察を受ける際には、ピレスロイド系薬剤を含む殺虫剤を使用した旨、成分名(d・d-T-シフェノトリン)、症状、被曝の状況等についてできるだけ詳細に医師に告げること。

・薬剤の噴霧中は、喫煙、飲食をしないこと。使用中又は使用後にトイレに行くときは、手や顔をよく洗うこと。

・噴霧中は噴霧する人以外の入室を避けること。噴霧直後は豚舎内に入らず、噴霧後に豚舎内の空気を外気と交換した後に入室すること。

・二酸化炭素中毒や酸素欠乏などを引き起こすことのないよう注意すること。

(取扱い上の注意)

・機材の改造は行わないこと。

・直射日光を避け、なるべく28℃以下で使用すること。30℃以上になると薬剤が分離することがあるので冷却攪拌後使用すること。

・分離した薬剤を噴霧すると高濃度の薬液が吐出し、べとつき等の汚れを生じるので注意すること。

・使用時は必ず容器を直立させ、使用すること。

・容器安全弁(ガス取り出し口と反対側の小さな六角ナット)に触れないこと。

・噴霧する際はカーテン、窓などを閉め、開口部は目張り等を行い可能な限り気密にし、外部への洩れを防止すること。

・作業時の衣類は他の衣類と区別して洗濯し、防護服も洗剤を使ってよく洗うこと。

・微粒子の落下付着により曇りが生ずることがあるので、付着を避けたい場合はフィルム等で養生をすること。

・薬剤はポリスチレンやABS樹脂を溶解することがあるので、高濃度の薬剤が付着しないよう注意すること。

・噴霧ノズルは作業終了後や保管前にアルコール等で十分洗浄し、小児等が触れないようにすること。

貯蔵方法 耐圧金属製密閉容器
備考
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰