フルニキシン注「meiji」

2025/03/18

品名 フルニキシン注「meiji」
一般的名称
承認年月日 1:2025/01/09
承認区分 医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 明治アニマルヘルス株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 神経系用薬
規制区分 指定医薬品, 要指示医薬品, 使用基準が定められた医薬品
有効期間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 フルニキシンメグルミン 82.9mg(フルニキシンとして50.0mg)/本品1mL中
包装単位 100mLのバイアル(ガラス容器/紙箱入り)

使用禁止期間 馬:食用に供すためにと殺する前2日間

牛:食用に供するためにと殺する前10日間又は食用に供するために搾乳する前60時間

豚:食用に供するためにと殺する前21日間
休薬期間
効能効果 馬:運動器疾患に伴う炎症および疼痛の緩和、疝痛時の鎮痛

牛:細菌性肺炎における解熱及び消炎、急性乳房炎における解熱

豚:細菌性肺炎における解熱及び消炎
用法用量 馬:1日1回体重1㎏当たりフルニキシンとして1mgを静脈内に投与する。

牛:1日1回体重1㎏当たりフルニキシンとして2mgを1~3日間静脈内に投与する。

豚:1日1回体重1㎏当たりフルニキシンとして2mgを1~3日間筋肉内に投与する。
使用上の注意 「基本的事項」

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。

・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

・本剤は「使用基準」の定めるところにより使用すること。

(対象動物に関する注意)

【馬】

・本剤は妊娠動物には投与しないこと。

【牛】

・交配目的の種雄牛には用いないこと。

【豚】

・2ヶ月未満の豚には投与しないこと。

・交配目的の種雄豚には投与しないこと。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。

・使用済みの注射針は、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。

・小児の手の届かないところに保管すること。

・本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避けること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・誤って注射された者は、直ちに医師の診察を受けること。

・本剤が誤って使用者等の眼、鼻、口等に入ったときは、直ちに水で洗浄やうがい等を行い医師の診察を受けること。

(対象動物に関する注意)

【すべての対象動物】

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

【豚】

・頸部の筋肉内に深く注射すること。

(取扱い上の注意)

・本剤は使用期限までに使用すること。

・使用時には、ゴム栓をエタノール消毒綿等でよく清拭すること。

・注射器具は滅菌されたものを使用すること。

・他の注射剤と混用しないこと。

・開封後は、速やかに使用すること。

・変色が認められた場合には使用しないこと。

「専門的事項」

①重要な基本的注意

【すべての対象動物】

・胃・十二指腸潰瘍、血液凝固性障害、腎不全がある動物には投与しないこと。

・重度の肝臓、心臓及び腎臓障害のある場合には本剤を投与しないこと。

・本剤は、対症療法剤であるため、診断を正確に行うとともに、原疾患に対する根本的治療あるいは適当な併用療法を行うこと。

【馬】

・変位疝の診断的治療に用いる場合は、症状の変化に注意し、診断の確定後は外科手術等の適切な処置を講ずること。

・生後24時間以内の新生子馬では血中半減期が延長し、排出量が減少する傾向が認められるとの報告があるので、新生子馬への投与は慎重に行うこと。

・本剤を馬に反復投与する場合は5日間を限度とすること。

【牛】

・静脈注射する場合、注射速度はできるだけ遅くすること。

・動物実験(ラット)において分娩遅延、妊娠期間の延長が報告されているので、妊娠している牛には使用の是非を慎重に判断すること。

【豚】

・市販後の使用成績調査において、原因療法が奏功した場合には、本剤投与により期待する消炎効果が得られない場合があった。

・1回の投与量が10mLを超える場合、又は連続投与する場合には注射部位を変えること。

・動物実験(ラット)において分娩遅延、妊娠期間の延長が報告されているので、妊娠している豚には使用の是非を慎重に判断すること。

②相互作用

・他の非ステロイド系及びステロイド系抗炎症剤と使用しないこと。

・本剤は血漿蛋白結合率が高い非ステロイド系抗炎症薬であり、蛋白結合率の高い他の薬剤と併用すると血漿中の蛋白との結合において競合し、本剤又は競合する薬剤の血漿中遊離型濃度が変化し、それぞれの薬剤の有効性又は安全性に影響するおそれがあるので、併用する際は十分に注意すること。なお、蛋白結合率の高い薬剤としては、ループ利尿剤や炭酸脱水素酵素阻害剤等の利尿剤、一部のACE阻害剤及び抗凝固剤等がある。

③副作用

【馬】

・本剤は、安全性試験における2倍量投与において胃腺部に軽度ながら糜爛ないし潰瘍の発現が確認されているため、用法・用量を厳守すること。

【牛】

・静脈注射後、まれにアナフィラキシー様反応をきたした事例が報告されている。

・血尿及びときに血便が見られる。血尿あるいは血便が認められた時には投与を中止すること。

【豚】

・安全性試験において高用量群(11及び22mg/kg)に脾臓重量の増加及び胃粘膜障害(潰瘍又は糜爛)の発生頻度の増加が認められた。

・注射局所障害性試験の最終投与後28日の観察において、1/12部位(1/4頭)に0.7×0.7×0.3cm(縦×横×高さ)の病変(褐色変化)が筋膜上に観察された。


貯蔵方法 密封容器
備考
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰