パナセラン・Hi

2025/03/18

品名 パナセラン・Hi
一般的名称
承認年月日 1:1986/04/14 2:1991/06/20 3:1994/01/31 4:1997/07/11 5:2002/06/07 6:2019/02/14
承認区分 医薬品
承継年月日 1:2005/09/30 2:2016/12/21 3:2023/09/01
届出年月日
再審査結果通知日 1:2001/07/30
製造販売業者 明治アニマルヘルス株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 繁殖用薬
規制区分 劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
有効期間
添付文書 ダウンロード
主成分
No. 主成分 分量
1 ジノプロスト 500mg/本品100mL中
包装単位 アンプル又はバイアル瓶

3mLのアンプル(ガラス容器)

3mL、4mL、5mL、6mL、9mL、10mL、12mL、20mL、30mL、40mL、50mL又は60mLのバイアル瓶(ガラス容器)

プラスチックボトル(ポリ製水性注射剤容器)

10mL、20mL、30mL、50mL、100mL
使用禁止期間
休薬期間 本剤投与後第1回目に搾取した牛乳は、食用を目的として出荷等を行わないこと.
効能効果 1)牛

(1)性周期の同調

(2)黄体退行遅延に基づく卵巣疾患の治療

(3)卵巣中の黄体退行作用による子宮疾患の治療

 ①子宮蓄膿症

(4)卵巣中の黄体退行作用による妊娠期疾患の治療

 ①長期在胎、②ミイラ変性胎子及び胎子浸漬

(5)子宮平滑筋の収縮作用による産後疾患の治療

 ①胎盤停滞、②悪露停滞症

2)馬

(1)性周期における黄体期の短縮

(2)黄体退行遅延に基づく卵巣疾患の治療

3)豚

(1)無発情の治療(黄体の退行遅延ないし遺残に基づくもの)

(2)分娩誘発
用法用量 1)牛

(1)子宮内注入法

①性周期の同調

 通常下記により1回投与する。

──────────────────────────────────────
     投 与 部 位        投 与 量       
──────────────────────────────────────
 黄体形成卵巣側子宮角深部   ジノプロストとして  2mg         
 黄体形成卵巣側子宮角中央部  ジノプロストとして  3~4mg        
──────────────────────────────────────

②卵巣疾患の治療

 通常下記により1回投与する。症状により適宜増減する。

──────────────────────────────────────
     投 与 部 位        投 与 量        
──────────────────────────────────────
 疾患卵巣側子宮角深部    ジノプロストとして  6mg          
──────────────────────────────────────

(2)注射法

①性周期の同調

 通常ジノプロストとして12~30mgを1回筋肉内に注射する。

 但し、胚(受精卵)移植のための性周期の同調に用いる場合は、ジノプロストとして25~30mgを1回筋肉内に注射する。

②黄体退行遅延に基づく卵巣疾患の治療

 通常ジノプロストとして12~30mgを1回筋肉内に注射する。

③卵巣中の黄体退行作用による子宮疾患の治療
 (子宮蓄膿症)

 通常ジノプロストとして30mgを1回筋肉内に注射する。

④卵巣中の黄体退行作用による妊娠期疾患の治療
 (長期在胎、ミイラ変性胎子及び胎子浸漬)

 通常ジノプロストとして20~30mgを1回筋肉内に注射する。

⑤子宮平滑筋の収縮作用による産後疾患の治療
 (胎盤停滞、悪露停滞症)

 通常ジノプロストとして30mgを1回筋肉内に注射する。

2)馬

 黄体期の短縮及び卵巣疾患の治療

 通常ジノプロストとして3~6mgを1回筋肉内に注射する。

3)豚

(1)無発情の治療

 通常ジノプロストとして6mgを1回筋肉内に注射する。

(2)分娩誘発

 母豚の妊娠末期(妊娠112~113日)に通常ジノプロストとして5~10mgを1回筋肉内に注射する。

【休薬期間】

1)本剤投与後第1回目に搾取した牛乳は、食用を目的として出荷等を行わないこと.
使用上の注意 【基本的事項】

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。

・本剤は効能・効果において定められた適応症の治療にのみ使用すること。

・本剤は用法・用量を厳守すること。

・本剤投与後第1回目に搾取した牛乳は、食用を目的として出荷等を行わないこと。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・小児の手の届かない適切な場所に保管すること。

・本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避けて保管すること。

・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・誤って注射された者は、直ちに医師の診察を受けること。

・妊娠中の女性、喘息患者、気管支その他呼吸器系に障害のある者に、注射作業を行わせないこと。

(対象動物に関する注意)

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

(取扱い上の注意)

・本剤(バイアル瓶又はプラスチックボトル)を分割使用する場合は、速やかに使用すること。

【専門的事項】

①対象動物の使用制限等

・本剤を妊娠している牛・馬・豚に用いると流産することがあるので、下記の治療に用いる場合を除き受胎していないことを確認の上使用すること。

牛:長期在胎、ミイラ変性胎子及び胎子浸漬、胎盤停滞

豚:分娩誘発

・牛の性周期の同調に用いる場合は、排卵後5~16日の期間の黄体期にある牛に対し使用すること。

・馬の黄体期の短縮に用いる場合は、排卵後5~13日の期間の黄体期にある馬に対し使用すること。

・牛の長期在胎に用いる場合は、分娩予定日を1週間以上経過した牛に対し使用すること。

②重要な基本的注意

・本剤は示された上限量を超えると発情徴候が微弱になる場合があるので注意すること。

・豚の分娩誘発に用いる場合は、特に妊娠期間に留意し子宮内及び静脈内に投与しないこと。

・牛の胎盤停滞に用いる場合は、胎子娩出後12~24時間の間に投与することが望ましい。

・牛の子宮内注入の場合には、子宮感染の発生を予防するため本剤投与に使用する器具は充分に消毒すること。

・牛の長期在胎に用いる場合に、胎子娩出後に胎盤が停滞することがあるので注意すること。

③副作用

・馬に投与した場合、一過性の発汗を認めることがある。
貯蔵方法
備考 ・承継(H17/9/30)第一ファインケミカル株式会社→明治製菓株式会社

・動物医薬品製造販売業許可関係事項変更届書(農林水産省平成23年4月18日接受、変更年月日平成23年4月1日に基づき、製造販売業者名を「明治製菓株式会社」から「Meiji Seika ファルマ株式会社」に変更した。

・承継(H28/12/21)Meiji Seika ファルマ株式会社→フジタ製薬株式会社

・承継(R5.9.1付):フジタ製薬株式会社 →明治アニマルヘルス株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰