日生研IB生ワクチン

2025/03/18

品名 日生研IB生ワクチン
一般的名称 鶏伝染性気管支炎生ワクチン
承認年月日 1:1975/12/23 2:1987/10/31 3:1994/03/09 4:2003/04/02
承認区分 医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 日生研株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 生物学的製剤
規制区分 劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
有効期間 1年間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 発育鶏卵培養弱毒鶏伝染性気管支炎ウイルスON株 10(6.5)EID50以上/ワクチン 1バイアル(1,000羽分)中
包装単位 1,000羽分:5mL容量のバイアルに2mL。3,000羽分:10mL容量のバイアルに6mL。5,000羽分:20mL容量のバイアルに10mL。
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 鶏伝染性気管支炎の予防
用法用量  小分製品を、日局の滅菌精製水を用いて1,000羽分の場合は30mLに、3,000羽分の場合は90mLに、5,000羽分の場合は150mLに溶解する。
 点鼻又は点眼接種の場合は、溶解したワクチン液を点鼻点眼用器具を用いて1羽あたり0.03mL宛接種する。
 噴霧投与の場合は、溶解したワクチン液又は必要に応じて更に滅菌精製水を用いて希釈し、スプレイヤーで投与する。なお、投与は28日齢以降に実施する。
 飲水投与の場合は、鶏の日齢に応じた量の飲水にワクチンを直接溶解し投与する。
使用上の注意 【一般的注意】

(1)本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(2)本剤は効能・効果において定められた適応症の予防にのみ使用すること。

(3)本剤は要指示医薬品であるので獣医師の処方せん・指示により使用すること。

【使用者に対する注意】

(1)誤って人に本剤を投与した場合は、患部の消毒等適切な処置を取ること(必要があれば本使用説明書を持参し、受傷について医師の診察を受けること。)。

               本剤の成分の特徴                 
________________________________________
               抗   原         アジュバント     
_________________________  _____________
鶏伝染性気管     人獣共通感染症  生ウイルス      無        
支炎ウイルス     に該当しない                       
________________________________________

鶏伝染性気管支炎ウイルスは、人に対する病原性はない。
本剤に関するお問い合わせは、下記までお願い致します。
日生研株式会社 製品係  〒198-0024  東京都青梅市新町9丁目2221番地の1
TEL 0428-33-1009、 FAX 0428-31-6696

(2)作業時にはメガネ、マスク等を着用し、本剤が眼、鼻、口等に入らないように注意すること。

【対象動物に対する注意】

1.制限事項

(1)本剤の投与前には対象鶏群の健康状態について検査し、異常を認めた場合は投与しないこと。

(2)対象鶏群が、次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質等を考慮し、投与適否の判断を慎重に行うこと。

 ・元気消失、食欲不振、発熱、下痢、呼吸器症状等臨床上異常が認められるもの。
 ・疾病の治療を継続中又は治癒後間がないもの。
 ・明らかな栄養障害が認められるもの。
 ・他の薬剤投与、導入又は移動後間がないもの。

(3)ワクチン投与後は、飼育管理に十分に注意し、鶏に与えるストレスの軽減に努めること。

2.副反応

 ワクチンを投与後に呼吸器症状が見られる場合がある。

3.相互作用

(1)本剤には他の薬剤を加えて使用しないこと。

(2)本剤と鶏伝染性喉頭気管炎生ワクチンを同時に投与すると、ウイルス間の干渉作用により、両ワクチンの効果が抑制されることがあるので、1週間以上の間隔をあけること。

(3)IBウイルスには多くの血清型がある。異なった生ワクチン株を使用するときは、干渉作用が見られることがあるので、2週間以上の間隔をあけること。

(4)本剤投与前後24時間は、消毒剤や他の薬剤の使用を控えること。
4.適用上の注意

(1)移行抗体価の高い個体では、ワクチン効果が抑制されることがあるので、投与時期を考慮すること。

(2)ワクチンの調製時には、清潔な用具を使用し、各々の投与法に定められた方法に準じて均一なワクチン溶液とし、雑菌などを混入させないこと。

(3)本剤の投与方法には、飲水投与法、点眼・点鼻及び噴霧接種法があるので、各投与法の注意事項を守って正しく使用すること。

[ 飲水投与する場合 ]

  ・飲水投与に用いる器具は、消毒薬を含まないきれいな冷水で洗浄すること。飲水に水道
   水を用いる場合は、あらかじめ煮沸、汲みおき、脱脂粉乳添加(0.2%)あるいはチオ硫
   酸ナトリウム(ハイポ)添加(0.01~0.02%)などの処置をした後、使用すること。
  ・鶏に均等にワクチン投与するために、全部の鶏が均等に飲めるように十分給水器を準備すること。
  ・鶏に均等に投与するために、投与前2~3時間断水し、ワクチン溶液は2~3時間で飲み
   つくされるように調製し、ワクチン溶液がなくなってから、通常の飲水にもどすこと。

[ 点眼・点鼻接種する場合 ]

  ・点眼(点鼻)に用いる器具は、規定のものを使用すること。
  ・ワクチンを接種する際には、鶏を保定する手指を消毒し、鶏の眼に触れないこと。
   点鼻点眼用器具の先端が、鶏の眼瞼に接触すると、菌の二次感染の原因となるので注意すること。
  ・点眼(点鼻)時には、1羽当たり1滴ずつ確実に点眼(点鼻)し、ワクチン液が鶏の眼(鼻)に
   吸収されるのを確認して、鶏を放すこと。

[ 噴霧接種する場合 ]

  ・噴霧接種は28日齢以上で、かつ2回目以降の(基礎免疫された)鶏群に実施すること。
  ・噴霧器の消毒には、消毒剤を使用しないこと。
  ・噴霧接種する前に、あらかじめ噴霧量、時間、粒子の大きさ等を調整し、最適条件で使用すること。
  ・噴霧接種する際には、ワクチンを接種する対象鶏群の全部の鶏に均等に噴霧すること。
  ・噴霧接種する際には、なるべく鶏舎内の空気の流れを止めて、鶏舎外への流出を防ぐ
   こと。ただし、夏期には舎内温度が過度に上昇しないように注意すること。
  ・噴霧接種により、他の鶏群が噴霧粒子を吸入するおそれがあるので、隔離などの処置をし
   て十分に注意すること。
  ・長時間にわたる噴霧は噴射口の温度が上昇し、効力低下を招くので注意すること。

【取扱い上の注意】

(1)乾燥ワクチン瓶内は真空になっており、破裂するおそれがあるので、強い衝撃を与えないこと。

(2)使用期限が過ぎたものは使用しないこと。

(3)外観又は内容に異常を認めたものは使用しないこと。

(4)開封時にアルミキャップの切断面で手指を切るおそれがあるので、注意すること。

(5)溶解は使用直前に行い、溶解後は速やかに使用すること。使い残りのワクチンは使用しないこと。

(6)使い残りのワクチン及び使用済みのワクチン瓶は、消毒又は滅菌後適切に処分すること。
  用いた器具や器材は消毒後水洗いすること。

【保管上の注意】

(1)小児の手の届かないところに保管すること。

(2)直射日光又は加温は、本剤の品質に影響を与えるので避けること。
貯蔵方法 2~5℃
備考
反芻動物由来物質有無 由来物質有り
反芻動物由来物質原産国名 日本、アメリカ
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰