松研豚丹毒生ワクチン

2025/03/18

品名 松研豚丹毒生ワクチン
一般的名称 豚丹毒生ワクチン(シード)
承認年月日 1:1983/11/08 2:1987/10/31 3:1992/09/22 4:1994/03/30 5:1997/04/10 6:2003/06/03 7:2012/01/06
承認区分 医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 松研薬品工業株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 生物学的製剤
規制区分 劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
有効期間 製造後1年9カ月間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 アクリフラビン耐性弱毒豚丹毒菌小金井65-0.15株(シード) 2.0×10(9)個以上/ワクチン 1バイアル(20頭分)中
包装単位 乾燥ワクチン 20頭分:20mL容量のガラスバイアルに2mL、50頭分:50mL容量のガラスバイアルに5mL、100頭分:100mL容量のガラスバイアルに10mLずつ分注し凍結乾燥

溶解用液 20頭分:20mL容量のガラスバイアルに20mL、50頭分:50mL容量のガラスバイアルに50mL、100頭分:100mL容量のガラスバイアルに100mLずつ分注し封栓

ワクチン、溶解用液を1本ずつ紙箱に収納、各5本ずつ収納する場合もある。
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 豚丹毒の予防。
用法用量 小分製品に添付の溶解用液を加えて溶解し、1mLを豚の皮下に注射する。
使用上の注意 【一般的注意】

(1)本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方せん・指示により使用すること。

(2)本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(3)本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

(4)本剤はシードロットシステムにより製造され、国家検定を受ける必要のないワクチンであるため、容器及び被包に「国家検定合格」と表示されていない。

【使用者に対する注意】

(1)本剤に含有される豚丹毒菌は、人獣共通感染症の病原体でなので、使用時には十分注意すること。

(2)誤って人に注射した場合は、患部の消毒等適切な処置をとること。誤って注射された者は、必要があれば本使用説明書を持参し、受傷について医師の診察を受けること。

                本ワクチン成分の特徴              
________________________________________
                抗   原          アジュバント   
________________________________________
微生物名    人獣共通感染症の当否  微生物の生・死    有無  種類   
____________________________  __________
豚丹毒菌        当         生           無     
________________________________________

 本ワクチンの対象疾病は、人獣共通感染症であるが、本ワクチン株は弱毒されている。
 本ワクチンに関するお問い合わせは下記までお願い致します。 
 松研薬品工業株式会社  
 〒184-0003  東京都小金井市緑町5丁目19番21号
 TEL : 042-381-0075    
 FAX : 042-381-0344

(3)事故防止のため、作業時には防護メガネ、マスク、手袋等を着用すること。

(4)作業後は、石けん等で手をよく洗うこと。

【豚に対する注意】

1 制限事項

(1)副反応のおそれのある豚等、特に豚丹毒菌に感受性の高い豚に対しては、不活化ワクチンの使用を考慮すること。

(2)本剤の接種前には対象豚の健康状態について検査し、重大な異常(重篤な疾病)を認めた場合は投与しないこと。

(3)対象豚が、次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質等を考慮し、投与の適否の判断を慎重に行うこと。
 ・発熱、下痢、重度の皮膚疾患など臨床異常が認められるもの。
 ・疾病の治療を継続中のもの又は治癒後間がないもの。
 ・交配後間がないもの、分娩間際のもの又は分娩直後のもの。
 ・明らかな栄養障害があるもの。
 ・他の薬剤投与、導入又は移動後間がないもの。

(4)投与後の制限事項
 ・本剤の投与後、激しい運動は避けること。
 ・本剤の投与後、少なくとも2日間は安静に努め、移動等は避けること。

2 副反応

(1)本剤投与後2~3日頃から接種部位局所にワクチン株による発赤、丘疹(善感反応)が発現するが、この反応は1週間前後で消失する。

(2)SPF豚等、特に豚丹毒菌に感受性の高い豚では善感反応の観察される時期に、接種局所以外の体表に、発赤や丘疹が発現する場合がある。この発赤・丘疹が重度で、元気・食欲の不振、発熱等がみられた場合は、適切な処置を行うこと。
(参考:ワクチン株は特にペニシリン系の薬剤に感受性が高いので、体重1kg当たり約50,000単位の持続性ペニシリンを3日間注射するのが一般に有効とされている。)

(3)重篤な副反応が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

3 相互作用

(1)本剤には他の薬剤(ワクチン)を加えて使用しないこと。

(2)本剤のワクチン株は薬剤の影響を受けやすいので、本剤接種前3日間、接種後7日間はワクチン株に影響を及ぼすような薬剤の投与又は飼料への添加を避けること。

4 適用上の注意

(1)接種部位を厳守すること。

(2)注射器具は滅菌又は煮沸消毒されたものを使用すること。薬剤により消毒をした器具又は他の薬剤に使用した器具は使用しないこと(ガス滅菌によるものを除く。)。なお、乾熱、高圧蒸気滅菌又は煮沸消毒等を行った場合は、室温まで冷えたものを使用すること。

(3)注射器具(注射針)は原則として1頭ごとに取り替えること。

(4)接種部位は消毒し、接種時には注射針が血管に入っていないことを確認してから接種すること。

(5)乾燥ワクチン及び溶解用液のゴム栓は、消毒し、無菌的に取り扱うこと。

(6)溶解したワクチンを吸引する場合は、滅菌済みの注射針をゴム栓から刺し込み、注射器内に吸引するようにし、 ゴム栓を取り外しての使用は、雑菌混入のおそれがあるので避けること。

(7)移行抗体価の高い個体では、ワクチン効果が抑制されることがあるので幼若な豚への投与は移行抗体が消失する時期を考慮すること。


【取扱い上の注意】

(1)外観又は内容に異常を認めたものは使用しないこと。

(2)使用期限が過ぎたものは使用しないこと。

(3)一度開封したワクチンは速やかに使用すること。使い残りのワクチンは雑菌の混入や効力低下のおそれがあるので、使用しないこと。

(4)使用時よく振り混ぜて均一とすること。

(5)溶解後は速やかに使用すること。

(6)開封時にアルミキャップの切断面で手指を切るおそれがあるので注意すること。

(7)乾燥ワクチン瓶内は、真空になっており破裂するおそれがあるので、強い衝撃を与えないこと。

(8)使い残りのワクチン及び使用済みの容器は、消毒又は滅菌後に地方公共団体条例等に従い処分、若しくは感染性廃棄物として処分すること。

(9)使用済みの注射針は、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。


【保管上の注意】

(1)小児の手の届かないところに保管すること。

(2)直射日光、加温又は凍結は品質に影響を与えるので、避けること。

(3)溶解用液は凍結すると容器が破損するおそれがあるので、避けること。
貯蔵方法 2~10℃
備考
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰