ヨーネライザ Ⅱ

2025/03/18

品名 ヨーネライザ Ⅱ
一般的名称
承認年月日 1:2003/03/11 2:2007/10/17
承認区分 体外診断用医薬品
承継年月日
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 共立製薬株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 生物学的製剤
規制区分
有効期間 1年間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 マイコバクテリウム・アビウム亜種アビウム P-18-NIAH株精製抗原 0.0001mg/抗原固相化プレート 1穴中 
2 抗牛IgG1抗体  2.300μg/ペルオキシダーゼ標識抗体 1バイアル 100μL中
3 ペルオキシダーゼ  3.000μg/ペルオキシダーゼ標識抗体 1バイアル 100μL中
4 マイコバクテリウム・フレイ 354-NIAH株 可溶化タンパク(タンパク量)  3.600mg以上/吸収剤 1バイアル 30mL中
5 抗マイコバクテリウム・パラツベルクローシスATCC19698株牛血清 0.500mL/指示陽性血清 1バイアル中(凍結乾燥前)
6 マイコバクテリウム・パラツベルクローシス非感染牛血清 0.500mL/指示陰性血清 1バイアル中(凍結乾燥前) 
7 塩化ナトリウム 5,220.000mg/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
8 塩化カリウム    18.000mg/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
9 リン酸水素二ナトリウム  103.500mg/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
10 ゼラチン            180.000mg/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
11 ポリソルベート80       90.0000μL/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
12 精製水              残量/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
13 ウレア・ハイドロジェン・ペルオキサイド  6.585mg/基質 1バイアル 1mL中
14 (3,3’ ,5,5’)テトラメチルベンチジン  6.000mg/基質 1バイアル 1mL中
15 ジメチルスルホキシド   1.000mL/基質 1バイアル 1mL中
16 酢酸ナトリウム     270.700mg/基質緩衡液 1バイアル 30mL中
17 精製水            残量/基質緩衡液 1バイアル 30mL中
18 リン酸二水素カリウム    18.000mg/濃縮ELISA緩衡液 1バイアル30mL中
包装単位 製品Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの包装単位として紙箱に収納
 製品Ⅰ:1プレート
 製品Ⅱ:2プレート
 製品Ⅲ:5プレート
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 牛血清中のヨーネ菌に対する抗体を検出する。
用法用量 (1)使用方法
1.血清の吸収及び希釈
1-1血液の希釈
①添付の濃縮ELISA緩衡液に精製水を加え3倍希釈し、ELISA緩衡液を調整する。
②添付の指示血清に0.5mLのリン酸緩衝食塩液を加え溶解する。
③市販の96穴プレートを用いてブランク(機械0点調整用)ウエルと、最終800倍希釈の指示陽性血清を分注するウエル以外全てのウエルに、ELISA緩衡液を190μLずつ分注する。各ウエルに指示血清及び被検血清を10μLずつ添加する。(但し、最終200倍希釈の指示血清は2ウエルずつ添加する)。
1-2血清の吸収
①市販の96穴プレートを用いて、ブランクウエルと最終800倍希釈用ウエル以外全てのウエルに添付の吸収剤を180μLずつ分注する。
②各希釈血清を20μL取り、吸収剤の入ったプレートに添加し、それを最終200倍希釈の吸収血清とする。
③800倍希釈用ウエルにELISA緩衡液を150μL分注し、200倍希釈の指示血清を50μL添加し、最終800倍希釈の指示陽性血清を作製する。

2.ELISA手順
①添付の抗原固相化プレートの保存液を除き、洗浄液で3回洗浄後、ウエル内の水分を充分に除く。
②ブランクウエル以外に、吸収した指示血清及び被検血清を100μLずつ分注する。
③プレートを密封し、25℃で2時間反応させる。
④この間、保温のため添付の基質緩衝液を必要量(⑨)取り、25℃に保管する。
⑤反応後、洗浄液で全ウエルを3回洗浄し、ウエル内の水分を充分に除く。
⑥添付のペルオキシダーゼ標識抗体をELISA緩衡液で200倍に希釈し、ブランクを除き全てのウエルに100μLずつ分注する。
⑦プレートを密封し、25℃で2時間反応させる。
⑧反応後、洗浄液で全ウエルを3回洗浄後、水分を充分に除く。
⑨25℃に保温してある基質緩衝液10mL(2mL)に添付の基質100μL(20μL)を加え、基質溶液を調製する。なお、基質溶液は、必ず使用する直前に調製する。
⑩基質溶液100μLを全ウエルに分注し、暗所25℃で15分間反応させる。
⑪反応後、反応停止液100μLを各ウエルに分注し、反応を停止させる。
⑫波長450nmでブランクを対照としてOD値を測定する。
⑬指示陽性血清、指示陰性血清及び被検血清の平均OD値を算出する。最終800倍希釈の指示陽性血清平均OD値は、ELISA値に換算した時0.30~0.65の範囲内である。被検血清のELISA値が0.35以上を陽性、0.35未満を陰性と判定する。

             X -指示陰性血清OD値
 ELISA値=―――――――――――――――――――――――
          指示陽性血清OD値-指示陰性血清OD値

  X : 被検血清の平均OD値
      又は指示陽性血清(×800)の平均OD値
使用上の注意 (基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は定められた使用方法を厳守すること。

・本剤は使用目的において定められた目的にのみ使用すること。

・本キットは生後6か月齢以上の牛のヨーネ病診断に使用すること。

・ヨーネ病感染の有無の判定は、家畜伝染病予防法のヨーネ病診断基準により行うこと。

(使用者に対する注意)

・基質液及び反応停止液は皮膚に刺激性があるので,皮膚に付着した場合は直ちに水で洗い流すこと。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・使用期限の過ぎたキットは使用しないこと。

・外観又は内容に異常を認めたキットは使用しないこと。

・直射日光,加温又は凍結は,本キットの品質に影響を与えるので,避けること。

・小児の手の届かない所に保管すること。

・本剤は同一番号の試薬を用いた場合に,正確な結果が得られるよう調製されているので,使用に先立って必ず各構成品の番号を確認すること。また,他の番号の診断試薬と組み合わせて使用しないこと。

・使用済みのプレート及び検体等は,消毒又は滅菌後に地方公共団体条例等に従い処分,若しくは感染性廃棄物として処分すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・開封時にアルミキャップの切断面で手指を切るおそれがあるので,注意すること。

(取扱い上の注意)

・吸収剤は沈殿物を生じる場合があるのでよく振り混ぜ、均一にしてから使用すること。

・指示陽性血清及び指示陰性血清は溶解後よく振り混ぜ、均一に
すること。

・試薬の調整

① リン酸緩衝食塩液 1,000mL中

塩化ナトリウム         8.00g

塩化カリウム     0.020g

リン酸水素二ナトリウム         1.15g

リン酸水素一カリウム     0.020g

精製水            残量

上記成分を溶解後、pH7.0~7.4に調整して、121℃20分間高圧蒸気滅菌する。

② 洗浄液 1,000mL中

塩化ナトリウム          8.50g

リン酸二水素ナトリウム二水塩    3.12g

ポリソルベート80      0.20mL

精製水   残量

上記成分を溶解後、4mol/L水酸化ナトリウムでpH7.2に調整する。

③ 反応停止液

硫酸           110.00mL

精製水          1,000.00mL

(専門的事項)

重要な基本的注意

・ヨーネ菌に感染し排菌している牛由来の検体でも、抗体価が低い場合には、本キットで陰性と判定されることがある。
貯蔵方法 2~5℃
備考 ・検定基準名:ヨーネ病診断用抗原固相化酵素抗体反応キット(不活化マイコバクテリウム・フレイ菌可溶化たん白吸収剤)
反芻動物由来物質有無 由来物質有り
反芻動物由来物質原産国名 インド、オーストラリア、アメリカ、日本、ニュージーランド
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰