アコマ動物用麻酔器NS-5000A
2025/03/18
品名 | アコマ動物用麻酔器NS-5000A |
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一般的名称 | 閉鎖循環式麻酔システム |
承認年月日 | 1:2006/05/01 |
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承認区分 | 医療機器 |
承継年月日 | |
届出年月日 | |
再審査結果通知日 | |
製造販売業者 | アコマ医科工業株式会社 |
選任製造販売業者 | |
製剤区分 | |
規制区分 | 高度管理医療機器 |
有効期間 | |
添付文書 |
主成分 | |||||
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No. | 主成分 | 分量 |
包装単位 |
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使用禁止期間 | |
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休薬期間 | |
効能効果 | 1性能 1.1麻酔機構部 ・ガス供給圧・・・・・・・・・・・・・・・・・・O2、AIR、共に350~500kPa ・O2流量計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0~5L/min 連続可変 ・AIR流量計・・・・・・・・・・・・・・・・・・0~5L/min 連続可変 ・二酸化炭素吸収装置・・・・・・・・・・900mL(720g) ・酸素フラッシュ・・・・・・・・・・・・・・・ 35~75L/min ・気化器装着レール・・・・・・・・・・・・2台装着可能 1.2モニター部 ・回路内圧計 表示範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-10~70hPa 表示分解能・・・・・・・・・・・・・・・・・・1hPa 1.3安全装置および警報装置 ・O2供給圧低下警報・・・・・・・・・・・O2供給圧が240~260kPa 以下に低下するとホイッスル音が鳴る。 1.4備考 ・使用環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周囲温度:10~40℃ 相対湿度:30~85% 気 圧:700~1,060hPa ・保管環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周囲温度:0~50℃ 相対湿度:10~98%(結露なし) 気 圧:700~1,060hPa 2効能及び効果 手術において、小動物に吸入麻酔をかけることを目的とする。 本装置に取り付けられた気化器(オプション)内で気化した揮発性麻酔薬を、O2またはAIRと共に小動物へ供給します。 |
用法用量 | 1使用前の準備 [1]本体の取り付け (1)本体をNS-5000専用架台に取り付けます。本体の背面の取り付け穴とNS-5000専用架台柱の取り付け穴位置をあわせ、付属の固定ネジ(穴付六角ボルトM5)4本で固定します。 !注意 本体は確実に固定する (NS-5000A本体と専用架台は必ず固定ネジでしっかりと固定してください。固定が不完全、未固定の場合、本体脱落等の事故につながります。) [2]各部品の組み立てと接続 (1)サポートアーム先端部のアブゾーバー取り付け穴に、アブゾーバーを差し込み、アブゾーバー固定ノブを“時計方向”に回し固定します。 (2)アブゾーバーの二酸化炭素吸収装置取付口に二酸化炭素吸収装置を差し込み、次に二酸化炭素吸収装置上部の開口部に吸気弁ユニットを差し込みます。 (3)ガス共通流出口にキャニスター・ジョイント、吸気弁ユニット側面の新鮮ガス入口に新鮮ガス供給管を接続します。 (4)アブゾーバーの底部ドレン口に、水抜きネジを取り付けます。 !警告 確実に接続する (アブゾーバー、二酸化炭素吸収装置、新鮮ガス供給管、キャニスター・ジョイント、水抜きネジは確実に接続してください。いずれがはずれていても、それを知らせる警報は備えていません。接続が不完全な場合は麻酔ガス漏れの原因になり、室内汚染につながります。) [3]ガス供給源の接続 (1)本体底面のO2ホース連結部、およびAIRホース連結部に付属品のO2耐圧管、およびAIR耐圧管を接続します。 耐圧管のコネクターのナットを各々ホース連結部に取り付け、お手持ちのスパナ等を用いて漏れのないようにしっかりと締めます。 ※ナットのサイズはO2(19mm)、AIR(22mm)です。 (2)02耐圧管のもう一方のコネクターを、院内のガス供給パイプラインに差し込み、接続します。 (3)付属品のAIR減圧弁をAIRシリンダーに取り付け、専用スパナで漏れのないようにしっかりと締めます。 !注意 シリンダーは、“減圧弁”を取り付け前にガスを放出する (シリンダーにシリンダー用減圧弁を取り付ける前には、“1~2回”断続的にガスを放出させ、ゴミやホコリを取り除きます。接続口にゴミやホコリがついていると、故障の原因になります。) (4)AIR減圧弁の耐圧管接続口に、前記(1)で取り付けたAIR耐圧管のもう一方の蝶ネジナットを、ガス漏れのないようにしっかりと接続します。 (5)AIRシリンダーをNS-5000専用架台後部のシリンダー架台に載せ、ロックチェーンで固定します。このとき減圧弁のメーターは前を向くようにします。 !注意 シリンダーは固定する (シリンダーは倒れないようにロックチェーンで固定してください。) !注意 圧力計は見えるように配置する (シリンダー用減圧弁の圧力計は必ず見えるように配置してください。圧力計が見えないとシリンダー内のガス残量が確認できない等の事故原因になります。) (6)以上の接続が終了したら、AIRシリンダーのノブを“反時計方向”に回してバルブを全開にします。 [4]呼吸回路セット・麻酔バッグ・余剰麻酔ガス排除用蛇管の接続 ※呼吸回路・麻酔バッッグ・余剰麻酔ガス排除用蛇管は、全てオプションになります。 (1)呼吸回路部(アブゾーバー)の回路圧取出口と本体の回路圧取入口を、付属のシリコンチューブによって接続します。 (2)吸気口および吸気口に、使用する呼吸回路セット(蛇管)を接続します。 ※交差感染を防止するため、バクテリアフィルターを装着することをお薦めします。 !注意 バクテリアフィルターは新しいものを装着する (交差感染を防止するため、吸気・吸気口には患畜ごとに新しいバクテリアフィルターを使用してください。) ※これらの使用方法については、専用の添付文書等をお読みください。 (3)麻酔バッグ接続口に、使用する麻酔バッグを接続します。 (4)余剰麻酔ガス排出口に、使用する余剰麻酔ガス排除用蛇管を接続します。 !警告 確実に接続する (呼吸回路セット、麻酔バッグは確実に接続してください。いずれがはずれていても、それを知らせる警報は備えておりません。接続が不完全な場合、麻酔ガス漏れの原因になり、室内汚染につながります。) !警告 モニターを併用する (呼吸回路がはずれたりした場合などにも独自に患畜の異常を警報できる、警報機能付パルスオキシメーターや警報機能付きカプノメーター、または麻酔ガスモニター等を併用してください。) [5]二酸化炭素吸収剤の充填 (1)二酸化炭素吸収装置に取り付けられている、吸気弁ユニットを取りはずします。 (2)開口部から二酸化炭素吸収剤(現在お持ちのもの)を、二酸化炭素吸収装置の“定量マーク”の高さまで入れます。 (3)取りはずした吸気弁ユニットを開口部に取り付けます。 !禁忌・禁止 二酸化炭素吸収剤を開封したまま放置すること、循環式呼吸回路に新鮮ガス(主にO2)が供給された状態のまま放置すること等により、二酸化炭素吸収剤を乾燥させない (二酸化炭素吸収剤の水分が失われた状態で、吸入麻酔薬と併用することで、発火・異常発熱・一酸化炭素の発生又は二酸化炭素吸収能の低下の可能性があります。) !禁忌・禁止 二酸化炭素吸収剤には直接、触れない (アルカリ性ですので、誤って触れてしまった場合は“水道水”でよく洗い流してください。) !注意 正しくセットする (吸気弁ユニットは、取り付け部との間に二酸化炭素吸収剤が挟まっていないか確認してください。) [6]気化器(オプション)の取り付け !警告 気化器は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する (1)気化器の取り付け A)気化器後部にある固定ネジを本体の気化器装着レールの溝に通します。 B)気化器装着レールの溝に通した固定ネジに気化器付属の固定板を取り付けます。(気化器と固定板で、気化器装着レールを挟み込むようにします)さらに固定ネジに気化器付属の止めナットを取り付けます。 固定ネジはスパナ等でしっかりと締め付け、気化器を確実に固定します。 C)止めネジに上記A)ではずした「固定板」、「止めナット」の順に取り付けます。「止めナット」はサイズの合ったスパナ等で、しっかりと締め付けてください。 (2)シリコンチューブの接続 A)気化器に付属されているシリコンチューブを適当な長さに切断します。 本体底面にある流量計ガス出口と気化器付属のインレットアダプアーのチューブ接続口とを、切断したシリコンチューブで接続します。 インレットアダプター自身は、気化器のガスインアウトのイン側に取り付けます。 B)残りのシリコンチューブを適当な長さに切断します。 本体底面にある気化器ガス入口と気化器付属のアウトレットアダプターとを、切断したシリコンチューブで接続します。 アウトレットアダプター自身は、気化器のガスインアウトのアウト側に取り付けます。 !警告 確実に接続する (各アダプターおよびシリコンチューブは確実に接続してください。接続が不完全な場合、麻酔ガス漏れの原因になり、室内汚染につながります。 [気化器を2台装着する場合] 気化器を2台装着するときは、気化器装着レールに取り付ける前に、気化器同士を接続してください。 また気化器装着レールには、必ず2人以上でおこなってください。 !注意 気化器の接続(2台まで)は、気化器装着レールに取り付ける前におこなう ●気化器を2台つなげて動物用麻酔器に取り付ける場合、気化器装着レールに取り付ける前に、気化器同士を確実に接続してください。 ●すでに気化器が1台取り付けられている場合、その1台を一旦取りはずします。気化器同士を確実に接続してから、気化器装着レールに取り付けてください。 ※気化器レールに1台が装着された状態では、不完全な接続により麻酔ガス漏れの原因になり、室内汚染につながります。 !注意 気化器を2台装着の場合、2人以上でおこなう (重いため1人で装着では落下や不完全な接続が生じ、機器への破損につながり危険です。) [7]人工呼吸(オプション)の取り付け 人工呼吸器を使用する場合、接続方法・使用方法・警告/注意事項等は専用の添付文書・取扱説明書を必ずお読みの上、ご使用ください。 !警告 人工呼吸器は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する (1)NS-5000専用架台に人工呼吸器を載せます。このとき動いたりずれたりしないようにしっかりと載せてください。 (2)人工呼吸器の電源プラグをAC100Vのコンセントに接続します。 重要 麻酔器への接続時には、人工呼吸器の電源を“切”にしておく (3)蛇管の接続 人工呼吸器の麻酔器接続口とアブゾーバーの人工呼吸器接続口とを、蛇管で継ぎます。 [8]酸素濃度計(オプション)の取り付け 酸素濃度計を使用する場合、接続方法・使用方法・警告/注意事項等は専用の添付文書・取扱説明書を必ずお読みの上、ご使用ください。 !警告 酸素濃度計を使用する (酸素濃度計はJIS T 7203に定められたものを使用してください。) ※酸素濃度計がないまま麻酔器を使用すると、患畜の監視に支障をきたします。 !警告 酸素濃度計は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する 2動作確認 各部の機能状態に異常がないかを調べます。 !注意 使用前には“始業点検”をする (始業点検チェックリストにより、装置が正常に作動することを確認してから使用してください。) [1]供給ガスの確認 (1)O2の場合 パイプラインガス供給圧が“350~500kPa”の範囲内にあることを確認します。 !注意 ガスの定格供給範囲を“350~500kPa”に保つ (2)AIRの場合 AIR減圧弁の圧力計で、十分にガスがあることを確認します。 !警告 シリンダーの“ガス残量”には、十分に注意する [2]安全装置の確認 O2供給圧低下警報装置 A)O2を“3L/min”程度流します。 B)院内パイプラインからO2耐圧管をはずします。 C)警報音(ホイッスル音:O2供給圧低下警報)が鳴ることを確認します。 D)O2耐圧管を接続し、O2供給圧が上昇するとホイッスル音が止まることを確認します。 [3]流量計の確認 (1)全開時 O2、AIRの各流量調節弁を“反時計方向”に止まるまで回し、流量調節弁を全開にします。このとき、各流量計のフロートが“5L/min”以上の位置まで上がることを確認します。 (2)全閉時 O2、AIRの各流量調節弁を“時計方向”に止まるまで回し、流量調節弁を閉じます。このとき、各フロートは最低位に戻り、ガスが完全に止まっていることを確認します。 !禁忌・禁止 二酸化炭素吸収剤を開封したまま放置すること、循環式呼吸回路に新鮮ガス(主にO2)が供給された状態のまま放置すること等により、二酸化炭素吸収剤を乾燥させない (二酸化炭素吸収剤の水分が失われた状態で、吸入麻酔薬と併用することで、発火・異常発熱・一酸化炭素の発生又は二酸化炭素吸収能の低下の可能性があります。) [4]酸素フラッシュの確認 フラッシュ機能が正常であること。 ※呼吸回路セットのYピース先端に、麻酔マスク等が接続されている場合は、それらを取りはずしてYピース先端を指で塞いでください。 (1)APL弁を閉じておきます。 (2)酸素フラッシュのボタンを押します。 (3)麻酔バッグが膨らみ、O2が供給されていることを確認します。 [5]呼吸回路のガス漏れの確認 “30hPa”の圧レベルにおいて、ガスの供給を“30秒間”停止(流量ゼロ)したときの圧低下が“5hPa”以下であること。 以下の方法は「社団法人 日本麻酔科学会」発行の“麻酔器の始業点検”に従っています。 ※“麻酔器の始業点検”については『社団法人 日本麻酔科学会』ホームページから、ご覧になることができます。(http://www.anesth.or.jp/safety/guideline.html) (1)一般的方法 A)呼吸回路セットのYピース先端を塞ぎます。Yピース先端に麻酔マスク等が接続されている場合は、それらを取りはずしてください。 B)APL弁を閉じます。 C)O2流量調節弁を開き、流量を“5L/min”に設定します。AIR流量調節弁は閉じておきます。 D)“30hPa”の圧レベルになるまで、呼吸(麻酔)バッグを膨らませます。 E)呼吸(麻酔)バッグを手で加圧し、“40~50hPa”の圧にします。 このとき以下のようなことから漏れや不完全接合を発見することができます。 ・大きな漏れがある場合には、圧力が低下してゆく。 ・接合がゆるい場合には、接合がはずれる。 F)呼吸(麻酔)バッグから手を離し、圧を“30hPa”に戻します。 G)O2流量を“ゼロ”にし、およそ“30秒間”放置します。このときの圧低下が“5hPa”以下であることを確認します。 ※呼吸(麻酔)バッグの状態(劣化による弾性の低下等)によっては、圧力が一定以上、上昇しない場合があります。 (2)低流量による漏れ試験 A)APL弁を閉じます。 B)呼吸回路セットのYピースの先端と呼吸(麻酔)バッグ接続口を、蛇管で接続します。 ※この蛇管は特に用意されておりませんので、お手持ちのものをご利用ください。 C)O2流量調節弁を開き、流量を“0.1L/min”に設定します。このとき、AIR流量調節弁は閉じておきます。 D)回路内圧計の指針が“30hPa”以上になることを確かめます。 !注意 回路内圧計から目を離さない (呼吸回路の漏れ試験の際、正常であれば漏れがないため、そのまま放置すると回路内圧計が破損します。) E)前記D)の確認が済んだら、すみやかにO2流量を“ゼロ”に戻します。 この試験により、流量調節弁から呼吸回路全体にわたって、“30hPa”の圧までは漏れが“0.1L/min”以下であると判断することができます。 ※ただし、呼吸(麻酔)バッグ自体や呼吸(麻酔)バッグ接続部の漏れは、この方法のみでは検出できないので、(1)の方法を併用してください。 F)試験が済んだら、点検前の接続状態に戻します。 ※漏れが多い場合には、呼吸回路部のプラスチック部分の破損や接続不良、ゴムパッキンの劣化や、二酸化炭素吸収剤の挟み込みが考えられます。 !注意 呼吸回路は、漏れ試験をしてから患畜に接続する。 [6]気化器(オプション)の確認 気化器が正しく動作すること。 気化器を使用する場合、使用前に気化器の動作を確認します。 ※取り扱いについては、専用の添付文書や取扱説明書を必ずお読みください。 !警告 気化器は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する [7]人工呼吸器(オプション)の確認 人工呼吸器が正しく動作すること。 人工呼吸器を使用する場合、使用前に人工呼吸器の動作を確認します。 ※取り扱いについては、専用の添付文書や取扱説明書等を必ずお読みください。 !警告 人工呼吸器は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する [8]酸素濃度計(オプション)の校正 酸素濃度計が正しく校正されること。 酸素濃度計を使用する場合、使用前に酸素濃度計を正しく校正します。 ※取り扱いについては、専用の添付文書や取扱説明書等を必ずお読みください。 !警告 酸素濃度計は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する 3使用方法 !禁忌・禁止 二酸化炭素吸収剤を開封したまま放置すること、循環式呼吸回路に新鮮ガス(主にO2)が供給された状態のまま放置すること等により、二酸化炭素吸収剤を乾燥させない (二酸化炭素吸収剤の水分が失われた状態で、吸収麻酔薬と併用することで、発火・異常発熱・一酸化炭素の発生又は二酸化炭素吸収能の低下の可能性があります。) !注意 呼吸回路は、漏れ試験をしてから患畜に接続する [1]手動呼吸 (1)O2、AIRの各流量調節弁を回し、希望ガス流量に調節します。ガス流量の設定は各流量計に刻まれた目盛りにフロートのトップ部(上端)を合わせて設定します。 !警告 O2/AIRで使用する場合、流量比に注意する (本装置には、AIRの流量を機械的に制御するインターロック機構が付いていません。このため、O2/AIRの流量比によっては、低酸素血症を引き起こす可能性があります。) (2)気化器の濃度調節ダイヤル目盛を、希望濃度に設定します。 !警告 気化器は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解した上で使用する (3)麻酔バッグの操作 回路内圧計を見ながら、APL弁を回し、適正な膨らみに調整します。 (4)酸素フラッシュ 酸素フラッシュを使う場合は、必要に応じて酸素フラッシュのボタンを押します。 (5)サポートアーム・アブゾーバーの操作 A)サポートアーム固定ノブを反時計方向に回してゆるめます。 B)サポートアームを希望の向きを決めたらサポートアーム固定ノブを時計方向に回して締めます。 C)アブゾーバー固定ノブを反時計方向に回してゆるめます。 D)アブゾーバーを希望の向きを決めたらアブゾーバー固定ノブを時計方向に回して締めます。 [2]自動呼吸 人工呼吸器(オプション)を使用する場合、接続方法・使用方法等は専用の添付文書・取扱説明書を必ずお読みの上、ご使用ください。 (1)人工呼吸器接続口に継がれている蛇管をはずします。 (2)人工呼吸器の電源スイッチを“入”にし、人工呼吸器の添付文書や取扱説明書等にしたがって設定します。 (3)前記(1)ではずした蛇管を継ぎ直し、アブゾーバーの自動/手動切替コックを“自動”にします。 !警告 人工呼吸器は専用の添付文書・取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する [3]警報について (1)O2供給圧低下警報 O2供給圧が240~260kPa以下に低下するとホイッスル音が鳴ります。 [4]酸素濃度計 酸素濃度計(オプション)を使用する場合には、接続方法・使用方法等は専用の添付文書・取扱説明書を必ずお読みの上、ご使用ください。 !警告 酸素濃度計を使用する (JIS T 7203に定められた酸素濃度計を使用してください。酸素濃度計がないまま麻酔器を使用しますと、患畜の監視に支障をきたします。 !警告 酸素濃度計は専用の添付文書や取扱説明書等をよく読み、十分に理解したうえで使用する 4使用後の取扱い 本体および付属品などの性能を維持し、いつでも使用できる状態に保つために次のことがらを実行してください。 [1]終了作業 (1)気化器の終了 気化器を使用した場合、濃度調節ダイヤルを“OFF”にします。 (2)人工呼吸器の終了 人工呼吸器を使用した場合、人工呼吸器の電源スイッチを“切”にします。 ※取り扱いについては、専用の取扱説明書を必ずお読みください。 (3)自動/手動切替コックを“手動”の位置にします。 (4)使用した流量計の各流量調節弁を“時計方向”に止まるまで回します。このときフロートが“最低位”に戻ったことを確認してください。 !禁忌・禁止 二酸化炭素吸収剤を開封したまま放置すること、循環式呼吸回路に新鮮ガス(主にO2)が供給された状態のまま放置すること等により、二酸化炭素吸収剤を乾燥させない (二酸化炭素吸収剤の水分が失われた状態で、吸入麻酔薬と併用することで、発火・異常発熱・一酸化炭素の発生又は二酸化炭素吸収能の低下の可能性があります。) (5)O2用耐圧管のコネクターを院内のガス供給パイプラインからはずします。またAIRはシリンダーのノブを“時計方向”に回し、バルブを締めます。 [2]各部分の後始末 (1)呼吸回路セット、バクテリアフィルター等をはずし、一度使用したディスポ製品をすべて処分します。 ※これらの取り扱いについては、専用の添付文書等を必ずお読みください。 !禁忌・禁止 ディスポ製品は再使用しない (接続部がゆるくなってはずれる、穴があく、割れるなどによって漏れや感染の原因になります。) ※汚染や感染などが生じないよう、適切かつ安全に処分してください。 (2)サポートアーム下部にあるドレン口の水抜きネジをはずし、二酸化炭素吸収装置内に留まっている水分を除去します。 !注意 アブゾーバーに溜まった水は、毎回捨てる !注意 ドレン口の水抜きネジは、確実に締め付ける (ドレン排水後、ドレン口の水抜きネジはしっかりと締めておいてください。水抜きネジが未接続、締め付け不完全な場合、ガス漏れの原因になります。) (3)酸素濃度計を使用した場合、呼吸回路からとりはずします。 ※取り扱いについては、専用の添付文書等を必ずお読みください。 (4)吸気弁ユニットおよびアブゾーバーを分解し、吸気弁、呼気弁を清拭します。 A)ネジリングを“反時計方向”に回してはずします。 B)それぞれ部品を分解し、乾いた布で汚れを拭き落とします。 汚れがひどいときには、“中性洗剤”、“アルコール”等を布にしみ込ませてから拭いてください。 C)清拭後、各部品を右図(省略)に従って元に戻し、最後にネジリングをしっかり締めます。 !禁忌・禁止 ベンジンやシンナー類は使用しない (吸気・呼気弁の清掃には、ベンジンやシンナー類を使用しないでください。) !注意 吸気・呼気弁のドームキャップ用Oリングは、吸気・呼気弁部の“Oリング溝”に確実に取り付ける (ドーム用Oリングが未装着、または装着が不完全な場合、ガス漏れの原因になります。) (5)二酸化炭素吸収装置は消毒用エタノールを使用し、清拭してください。 本体各部の汚れを取り除いてから、所定の場所に保管・格納します。 |
使用上の注意 | 以下の内容は本装置を使用するうえで重要な事柄です。必ずお読みください。 (警告) (1)この装置は有資格者が使用してください。 (2)低酸素血症に注意してください。 (3)酸素濃度計を使用してください。 (4)使用しない気化器の濃度調節ダイヤルは、“OFF”にしておいてください。 (5)シリンダー内の残量に注意してください。 (6)呼吸回路全般に漏れがないように、確実に接続してください。 禁忌・禁止 (1)分解や改造をしないでください。 (2)O2と接触する部分には、油脂類や火気および可燃性のものを置かないでください。 (3)二酸化炭素吸収剤を開封したまま放置すること、循環式呼吸回路に新鮮ガス(主にO2)が供給された状態のまま放置すること等により二酸化炭素吸収剤を乾燥させないでください。 (4)警報が作動したままの状態で使用しないでください。 (5)余剰麻酔ガス排除用蛇管の口は塞がないでください。 (6)吸気/呼気弁の清掃にはベンジンやシンナーは使用しないでください。 (7)ディスポ製品は再使用しないでください。 (8)二酸化炭素吸収剤には、直接触れないでください。 (9)漏れ試験中は、回路内圧計から目を離さないでください。 併用禁忌 下記の製品とは併用しないでください。 (1)確実な接続状態を維持できないもの (2)接続により閉塞を起こすもの (3)離脱が困難なもの (4)吸気口に接続して使用するPEEP装置 使用注意 (1)安全確保のため、カプノモニター、麻酔ガスモニター、およびパルスオキシメーター等を併用してください。 (2)異常時には速やかに使用を中止し、他の正常な麻酔器と交換してください。 (3)気化器は専用の添付文書等をよく読んで、理解したうえで使用してください。 (4)人工呼吸器は専用の添付文書等をよく読んで、理解したうえで使用してください。 (5)酸素濃度計は専用の添付文書等をよく読んで、理解したうえで使用してください。 (6)落下防止のため、本体は確実に固定してください。 (7)転倒防止のため、シリンダーはロックチェーンで固定してください。 (8)誤使用防止のため、シリンダーは配置に注意してください。 (9)シリンダーは、接続口のゴミやほこりを取り除くため、継続的にガスを放出してください。 (10)漏れ防止のため、吸気弁ユニットはキャニスターに正しく装着してください。 (11)漏れ防止のため、キャニスターはアブゾーバーのキャニスター取付口に正しく装着してください。 (12)漏れ防止のため、ドレン口の水抜きネジは、確実に締めてください。 (13)漏れ防止のため、吸気/呼気弁のドームキャップ用Oリングは、Oリング溝に確実に取り付けてください。 (14)アブゾーバーに溜まった水は捨ててください。 (15)余剰麻酔ガスの吸引は15~30L/minの範囲にしてください。 (16)自動/手動切換コックは確実に切り換えてください。 (17)落下防止のため、モニター架台に搭載する機器はベルトで固定してください。 (18)落下防止のため、アブゾーバーは固定ノブでしっかりと固定してください。 重要な基本的注意 (1)故障したらその旨を明確に表示し、速やかに修理を受けてください。 (2)性能維持のため、定期点検/オーバーホールを受けてください。 (3)安全確保のため、使用前に始業点検をしてください。 (4)呼吸回路は漏れ試験をしてから患畜に接続してください。 (5)交差感染防止のため、バクテリアフィルターを装着してください。 (6)落下防止のため、気化器を2台装着する場合、2人以上で行ってください。 (7)性能維持のため、部品の交換には純正品を使用してください。 その他 担当者氏名:嶋田英一郎 電話番号:048-269-8585 FAX番号:048-269-8989 |
貯蔵方法 | |
備考 |
反芻動物由来物質有無 | 由来物質無し |
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反芻動物由来物質原産国名 |
副作用情報 | |||||
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No. | 報告年月日 | 動物種 | 品種 | 性 | 転帰 |