牛乳中P測定キット「KS」

2025/03/18

品名 牛乳中P測定キット「KS」
一般的名称
承認年月日 1:2006/06/19 2:2010/12/15
承認区分 体外診断用医薬品
承継年月日 1:2010/06/01
届出年月日
再審査結果通知日
製造販売業者 共立製薬株式会社
選任製造販売業者
製剤区分 治療を主目的としない医薬品
規制区分
有効期間 製造後13カ月間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
1 抗体結合プレート:マウスモノクローナル抗体プロゲステロン抗体 0.2~0.5μg/1ウェル
2 酵素標識抗原液:ペルオキシダーゼ結合プロゲステロン 8~32ng/1mL
3 標準液1:プロゲステロン 1ng/1mL
4 標準液5:プロゲステロン 5ng/1mL
5 標準液10:プロゲステロン 10ng/1mL
6 標準液30:プロゲステロン 30ng/1mL
7 発色液:3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン 150μg/1mL
8 発色液:尿素過酸化水素 200μg/1mL
9 反応停止液:硫酸 13.44μL/1mL
包装単位 1キット中
 抗体結合プレート:96ウェルポリスチレンプレート×1
 酵素標識抗原液:25mL着色ポリエチレン容器入り×1本
 標準液1、標準液5、標準液10,標準液30:各1mLポリプロピレン容器入り×1本
 発色液:25mL着色ポリエチレン容器入り×1本
 洗浄液:100mLポリエチレン容器入×1本
 反応停止液:12mLポリエチレン容器入×1本
使用禁止期間
休薬期間
効能効果 牛:牛乳中プロゲステロン測定による妊娠診断。
用法用量 1.検体用牛乳

 検体用牛乳には全乳(全体乳または後搾り乳)を使用する。牛乳を保存する場合には、冷蔵庫に保存し、1週間以内に測定する。

2.検査の方法

 エライザ用プレートリーダーを用いて、4 種類の標準液と検体の吸光度を測定し、検体中のプロゲステロン濃度を求める。

3.操作方法

(1)使用前30分に各試薬及び液体を室温に置き、標準液及び検体を振り混ぜる。

(2)各標準液及び検体10μLずつを抗体結合プレートのそれぞれ別のウェル内に加える。

(3)酵素標識抗原液200μLを各ウェルに加える。

(4)室温(18~25℃)で60分間保温する。

(5)ウェルの内容液を捨て、洗浄液300μLでウェルを満たし、再びウェルの内容液を捨てる。この操作をさらに2回繰り返す(全部で3回洗浄する)。吸水紙上でウェル内の残液を吸い取る。

(6)発色液200μLを各ウェル内に加える。

(7)室温(18~25℃)で30分間保温する。

(8)反応停止液100μLを各ウェルに加えた後に、プレートリーダーを用い、4種類の標準液の
450nmにおける各ウェルの吸光度から検量線(濃度を対数目盛とする)を作成し、この検量線と各検体の吸光度から、検体中のプロゲステロン濃度を求める。

4.判定

 検体中のプロゲステロン濃度から、受精後20~24日の検体を用いて牛の早期妊娠診断を行う場合、次の基準で判定する。

 <プロゲステロン濃度による診断基準>            
_______________________________
プロゲステロン測定値     牛妊娠診断  プロゲステロン濃度
______________ ________________
10ng/mL以上         妊娠(+)     高     
______________ ________________
5ng/mL以上10ng/mL未満     妊否不明(±)   中     
______________ ________________
5ng/mL未満          非妊娠(-)    低     
_______________________________

使用上の注意 【一般的注意】

(1)本キットは定められた使用方法を厳守すること。

(2)本キットは使用目的において定められた目的にのみ使用すること。

(3)検体中プロゲステロン値から妊娠と判定した場合には、適当な間隔をおいて直腸検査による確認をすること。

【使用者に対する注意】

(1)各試薬が手指、皮膚等に触れぬよう注意すること。手指等に触れた場合は、水で洗い落とすこと。

(2)誤って試薬を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。

【検体の取扱いに関する注意】

(1)牛乳中のプロゲステロンは、乳脂肪中に多く含まれているので、乳脂肪の少ない前搾り乳を用いる場合には、5搾り以上を捨ててからサンプリングすること。

(2)牛乳が分離している場合は、分離した脂肪層をよく攪拌して均一にしてから、測定に用いること。

【測定時の注意】

(1)使用する前にキットを室温に戻すこと。

(2)検量線は測定毎に作成すること。

【取扱い上の注意】

(1)発色液には過酸化水素が含まれるため、取扱いには注意すること。

(2)反応停止液には0.5mol/L硫酸が含まれるので、取扱いには注意すること。

(3)外観または内容に異常が認められたものは使用しないこと。

(4)使用の期限を過ぎたものは使用しないこと。

(5)使用済みの空容器等は地方公共団体条例等に従い処分すること。

(6)本キットは同一製造番号の試薬を用いた場合に、正確な結果が得られるよう調製されているので、使用に先立って必ず各構成品の製造番号を確認すること。他の製造番号の診断試薬と組み合わせて使用しないこと。

【保管上の注意】

(1)小児の手の届かないところに保管すること。

(2)本キットは高温・多湿を避け、凍結させないこと。
貯蔵方法 2~8℃の冷所保存
備考 ・承継(H22/6/1)川崎製薬株式会社→共立製薬株式会社
品名変更:牛乳中P測定キット「KSK」→牛乳中P測定キット「KS」
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰