ウルババック

2025/03/18

品名 ウルババック
一般的名称 その他の投薬器
承認年月日
承認区分 医療機器
承継年月日
届出年月日 2007/04/20
再審査結果通知日
製造販売業者 ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社
選任製造販売業者
製剤区分
規制区分 一般医療機器
有効期間
添付文書
主成分
No. 主成分 分量
包装単位   噴霧器は折りたたまれた状態で梱包されています。
使用禁止期間
休薬期間
効能効果  ウルババックは、回転ディスクで飛沫をコントロールつる軽量でハンディな(鶏のワクチネー
 ション用)噴霧器です。
 電源は12ボルトのDCバッテリーで約2時間です。 
 モーターが噴霧ディスクを回転させ、ファンが作る風流によって均一に細かい霧を目標に噴
 霧します。
 噴霧液はカラーのコードを通して上方から下方のノズルに供給されます。
 12ボルトのDCバッテリーおよび充電器がオプションとなっています。
 バッテリーは7A/Hの鉛蓄電池、ストラップ付きのナイロンバッグにぴったり収まっています
 ので肩や腰に装着して使用できます。直列5Aの絶縁ヒューズがついています。
用法用量  【噴霧の前に】
  
 用具の点検・準備

  1) 希釈容器          : 清潔かつ消毒薬などが付着していないこと。金属目盛りが

                      ついていない容器であること。

  2) 蒸留水の準備  : ワクチンの希釈に使用する。他に含有物を含まない純水で

あること。

  3) ぬるま湯・石鹸・消毒剤 : 作業者を噴霧後に洗浄します。

  4) 保護の為の服装     : 顔全体を覆う防毒マスクか、ゴーグルマスク・頭を覆うもの
                      をセットで使用してください。
                      病気に感染している群に投与を行う場合は、他のエリアに
                      拡大させるのを防ぐため、頭部・体・脚全体の保護着衣は、
                      消毒可能な物か、使い捨ての物を使用してください。
                      ワクチンそれぞれに対する詳細な防御に関しては、メリアル・
                      ジャパン(株)/日本全薬工業(株)の指示に従ってください。

 【噴霧の準備】
 
  バッテリーが十分に充電されているか確認してください。噴霧器は折りたたまれた状態で
  梱包されています。 次のように、組み立ててください。

  1) アームを引き上げ金具で固定してください。

  2) ボトルを、締めすげないように気をつけてボトルホルダーにねじ込みます。
     噴霧部保護カバーをはずして、噴霧ディスクが自由に回転するかどうか手でチェック
     します。

  3) バッテリーに噴霧器をつなぎ、スイッチを入れて噴霧ディスクおよびファンがスムーズに
     動くかどうかチェックしてください。バッテリーが十分充電されていれば本体の緑色の
     ランプが点灯します。もし点灯しなければ、必ず噴霧の前に、充電を行ってください。
     当社の充電器を使用した場合、電気を使いきった状態から完全に充電されるまでには
     12時間かかります。 
    (初めてウルババックで噴霧を行う場合は、必ず水だけで動作チェックを行って下さい。)

 【ワクチンの準備】

  1) ワクチンの取扱説明書をよく読み、その指示に従ってください。又は、メリアル・ジャパン(株)/
日本全薬工業(株)や獣医師の指示に従ってください。

  2) 噴霧対象の鶏数に見合った水量を決定します。この量でワクチンの推奨使用量を希釈
     します。標準的な使用量は下記のようになります。

    A, ブロイラーやケージ飼いといった密閉された状態で飼養されている鶏群の場合

       「最大使用量」=8,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン 8,000ドーズ

    B, 種鶏やレイヤーのように、たっぷりの敷料で比較的ゆったりを飼育されている場合

        「最大使用量」=2,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン 2,000ドーズ

    C, 非常に密度の低い状態か、鶏房に飼養されている場合

        「最大使用量」=1,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン1,000ドーズ

  3) どの希釈割合を選択する場合でも、まず水のみでテストして、全ての鶏に十分行き渡る

     かどうか水の量を確認してください。

     鶏には2~3回スプレーが行き渡るようにして下さい。

  4) ワクチンの希釈には清潔で、消毒液が付着しておらず、金属目盛りがついていない容
    
     器を使用し、蒸留水で希釈して下さい。

 【計量した水にワクチンを加えてください。ワクチンに水を加えることは絶対に避けてください】

  水を加えたら十分に攪拌し、すぐに使用してください。

  【参考】 1リットルのスプレーボトルで約15分の噴霧が行えます。一般的に水の量が多い程

        噴霧時間も長くなり、鶏に対するワクチンカバー効果も高まりますが、噴霧時間

        は鶏が鶏舎のファンなしで耐えられる時間によって決定されます。

 【噴霧器の操作】

  1) 防護服を着用します。

  2) 噴霧器を固くて平らな床面に置きます。

  3) 用意したワクチンを入れたボトルを噴霧器にしっかりとセットします。

  4) 噴霧器をバッテリーか電源に接続します。ボトルがスプレーヘッドの下にある状態

    (休止ポジション)のままにしておいてください。ファンの端が作業者の一番近くに

     あるように保持し、体から10cm位離して持ちます。  ケーブルが噴霧ディスクに

     触れないように気をつけてください。 (作業中にも随時確認してください。)

  5) 出口に向かって進んでいくように、噴霧計画を立ててください。

  6) 開始地点へ移動します。(出口より一番遠い場所) スイッチを入れ、ボトルが上に来る
  
    ようにセットします。ワクチンは、重力でノズルから噴霧ディスクへ流れていきます。

     これが噴霧ポジションで、すぐに噴霧が始まります。 

 【投与手順】

  噴霧を始める前に、明かりを暗くして鶏舎内の全てのファンを停止して下さい。噴霧投与は、

  気温の低い早朝に行ってください。自然光で採光している鶏舎では、投与は夜に行うのが

  最適です。
 
  A) ブロイラー、あるいは多めの敷料で飼養されている鶏群の場合
   
      噴霧器を鶏舎の一番奥まで持っていきます。作業者は移動しながら鶏が小さなグル

      ープにばらつくようにしてください。

      鶏が噴霧器の音に慣れるよう、噴霧器のスイッチを数回入れたり切ったりして下さい。

      機械的なルートで全ての鶏にまんべんなくワクチンが行き渡るよう、ゆっくりと歩きな

      がら噴霧します。

      鶏舎を3メートル幅ずつに区切るよう頭において、噴霧器を左右に動かしながら歩い

      てみてください。

      スプレーは鶏の頭に向け、全ての鶏にワクチンが2~3回はかかるようにします。

      ワクチンがきちんとかかった時は、鶏は頭を振ったり、眼を瞬かせたり、噴霧器から

      逃げようとしたりといった反応を示します。

      5メートル以上離れたところから投与を行ってはいけません。鶏舎全体を機械的な

      ルートで動き、鶏が混み合っていないか、息苦しそうにしていないかを注意深く観察

      してください。

  B) 鶏房で飼養されているブロイラーやレイヤーのような成鶏

     ブロイラーと同じように投与しますが、すでに小さなグループに分かれているので、

     鶏をグループにばらつかせる必要はありません。

  C) ケージ飼い

     明かりを落とし、鶏舎内の全てのファンを停止して、ブロイラーと同じように噴霧器の音

     に慣れさせます。

     鶏舎の端から歩きはじめ、後ろ向きに噴霧していきます。噴霧器はケージから2メートル
    
     程度離してください(近づきすぎないこと)。

     段ごとに噴霧jし、それぞれの層にきちんとワクチンがかかっているか確認しながら

     投与しを行ってください。

     
使用上の注意 【使用者に対する注意】
 (1) 作業にあたっては、顔全体を覆う防毒マスクか、ゴーグル・マスク・頭を覆うものをセット
    で使用してください。病気に感染している群に投与を行う場合は、他のエリアに拡大させ
    るのを防ぐため、頭部、体、脚全体の保護着衣は消毒可能なものか、使い捨てのものを
    使用してください。

 (2) アーム引き上げ金具で固定する時に、指を挟まないように注意して下さい。

 (3) 使用後に本体を手入れするときは、必ず電源を切り、バッテリーコードを外して下さい。

 (4) ファンカバーは取外ししないでください。

 (5) 使用ワクチンの「使用後の注意」を熟読してください。。

 (6) 本来の目的以外には使用しないでください。
貯蔵方法  長時間ウルルバックを保管するときは、ファンの保護ネットを小さなブラシできれいにし、ホコリ  などがたまらないようにしてください。金属部分は腐食を防ぐ為油を染ませた布で拭いて下さい。  また、モーターが腐食しないようにチェックして下さい。保管する前にはモーターが乾燥している  ことを確認し、軽めに油をさしておいて下さい。

噴霧器は直射日光を避け、清潔で乾燥した場所に保管して下さい。

バッテリーは涼しくて乾燥したところに保管して下さい。

 【噴霧後の手入れ】

  作業終了後、噴霧器とボトルは必ずきれいに洗浄してください。

  モーター部分の故障の原因となる為、スプレーヘッドを水の中につけておいたり蛇口の下においたりしないで下さい。

  噴霧器は(噴霧ディスク以外)は布を用いて外側から拭いてください。

  噴霧ディスクは定期的に取り外して柔らかいブラシで手入れをします。

  水溶散剤を使用すると噴霧ディスクに溜まるので、噴霧器の性能に影響します。

  註 : 固定ネジを部分的にゆるめて、噴霧ディスクをモーターシャフトに押しつけながら交換します。そして、手でネジを締めて固定する間に噴霧ディスクが回らないようにしっかりと押さえます。

      
備考 ・社名変更(H29.12.1)メリアル・ジャパン株式会社→べーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社
反芻動物由来物質有無 由来物質無し
反芻動物由来物質原産国名
副作用情報
No. 報告年月日 動物種 品種 転帰