2012/08/10

報告年月日 2011/12/26
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 バンガード プラス 5/CV
製造販売業者名

ゾエティス・ジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤
一般的名称又は主成分
  • 01 : 犬腎株化細胞培養弱毒ジステンパーウイルス N-CDV株(シード)
  • 02 : 犬腎株化細胞培養弱毒犬アデノウイルス(2型) マンハッタン株(シード)
  • 03 : 犬腎株化細胞培養弱毒犬パラインフルエンザウイルス NL-CPI-5株(シード)
  • 04 : 犬腎株化細胞培養弱毒犬パルボウイルス NL-35-D-LP株(シード)
  • 05 : 猫腎株化細胞培養不活化犬コロナウイルス NL-18株(シード)
投与者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2011/12/08 皮下注射 1mL
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 トイプードル
メス
生殖状態 無処置
生理状態 不明
年齢 実測 4月
体重 不明
投与する前の診断名又は投与目的 予防
投与したときの健康状態 良好
既往歴 なし
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 不明

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:大阪府
発生年月日 2011/12/08
投与から副作用・感染症発現までの時間 1時間30分くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 なし
副作用・感染症の種類(症状) 意識喪失、呼吸促迫、貧血、へい死、起立不能、虚脱、痙攣
講じた処置 治療(デキサメタゾン、エピネフリン、輸液、ジアゼパム)
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 前回接種したワクチンも同一ロットの同ワクチンで問題なかったし、同日に接種した他の犬では何ら問題がないことから、たまたまの事故(アレルギー反応)と考える。
製造業者等の意見 当該事象は、バンガード5/CVを接種された犬(トイプードル・4ヶ月・雌)が、接種1時間半後から四肢に力が入らなくなり再来院し、呼吸や心拍の異常やアレルギー症状は確認されなかったが可視粘膜が退色していたため、ステロイド(デキサメタゾン)とエピネフリン、輸液等の処置を受け一旦回復傾向がみられるも、接種4時間後から横臥状態になり、その後神経症状を呈しジアゼパムを投与されるが、次第に昏睡状態となり、接種10時間後に死亡した事象である。 ワクチン接種後の経緯から、当該犬の症状に関し、ワクチンが何らかの要因となった可能性も否定できないが、アナフィラキシーショックの可能性を想定したその後の対症療法に良好な反応が認められず、死亡に至っていることから、当該犬の置かれた環境や個体の素因等の影響も否定できず、本症例に至る原因の特定は困難である。 したがって、当該犬は1ヶ月前の同一ロットのワクチン接種で異常は確認されていないが、因果関係は「ないとはいえない」と考える。
要因究明・対応措置の内容 今後も副作用情報の収集に努める。