2023/10/03
報告年月日 | 2023/09/22 |
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報告者区分 | 製造販売業者 |
発現の要因
1
医薬品名 | ダイメトンS散 |
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製造販売業者名 |
明治アニマルヘルス株式会社 |
医薬品区分 | 生物学的製剤以外 |
一般的名称又は主成分 |
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投与者 | 動物の所有者 |
投与年月日等
No. | 投与期間 | 投与経路 | 投与量 |
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1 | 2022/11/19〜2022/11/29 | 経口投与 | 1.2 ~1.3g/頭 |
投与前の保管状況 | 不明 |
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発現動物
発現頭羽数/投薬頭羽数 | 13頭羽/34頭羽 |
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種類 | 犬 |
品種 | ラブラドルレトリバーおよびそのMix種 |
性 | 混在 |
生殖状態 | 不明 |
生理状態 | 不明 |
年齢 | 推定 1年 |
体重 | 推定 17kg ~ 30kg |
投与する前の診断名又は投与目的 | コクシジウム症、またはその疑い |
投与したときの健康状態 | 不明 |
既往歴 | 不明 |
副作用歴 | 不明 |
医薬品の投与歴 | 不明 |
発現の概要及び転帰
都道府県名・国名 | 国内:北海道 |
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発生年月日 | 2022/11/29 |
投与から副作用・感染症発現までの時間 | 10日 |
効能・効果 | 適応外使用 |
用法・用量 | 用法・用量外 |
併用薬 | あり:オルソ剤をオーシスト対策として飼養場所の床面に散布(希釈倍率、散布量等不明) |
副作用・感染症の種類(症状) | 鼻出血、粘膜出血、眼球(強膜)出血、血小板減少症、回復 |
講じた処置 | 治療(ステロイド剤(プレドニゾロン)、止血剤(トラネキサム酸)、胃薬(ファオモチジン)、止瀉剤、点滴投与) |
転帰 | 回復 |
同時に投与した他の動物の情報 | なし |
意見・対応処置等
因果関係 | 因果関係がないとはいえない |
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獣医師等の意見 | 因果関係がないとは言えないが、不明 交配を重ねてきた犬種でもありため遺伝的な要因も疑われる |
製造業者等の意見 | 本有害事象はダイメトンS散の投与によるものである可能性は否定できないが出血等の異常が発現する直前には ST合剤も投与されている。同系統のサルファ剤(強化型サルファ剤)のどちらか、もしくは両方が要因となった 可能性は否定できない。 また、ダイメトンS散は週余を超えた期間処方されているが、1頭あたりの投与量は承認用量の1/10とかなり少量である(ST合剤の投与量は不明)。それでも投与後に異常が発現していることから当該獣医師の意見の通り遺伝的な要因(サルファ剤に対する過敏症)も疑われる。 以上のことから、本有害事象とダイメトンS散の投与は因果関係がないとは言えないと判断した。 |
要因究明・対応措置の内容 | 本有害事象について農林水産大臣報告を行うと共に、今後も本剤に関する安全管理情報の収集に努める。担当者を介して製剤の情報提供を行い、本剤の安全且つ効果的な使用方法の啓発に努める。 |