2021/01/27

報告年月日 2021/01/19
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 エンロクリア錠50
製造販売業者名

リケンベッツファーマ株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01 : エンロフロキサシン
投与者 動物の所有者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2020/11/25〜2020/11/30 経口投与 1回1錠、1日2回
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 スコティッシュフォールド
オス
生殖状態 避妊・去勢済み
生理状態 該当なし
年齢 実測 42月
体重 実測 4kg
投与する前の診断名又は投与目的 膀胱炎疑い
投与したときの健康状態 不良
既往歴 不明
副作用歴 不明
医薬品の投与歴 不明

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:神奈川県
発生年月日 2020/11/30
投与から副作用・感染症発現までの時間 5日くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量外
併用薬 あり:犬・猫用バイトリル2.5%注射液(エンロフロキサシン注射薬)、アモニル(DL-メチオニン錠)
副作用・感染症の種類(症状) 食欲消失、散瞳、中毒性網膜変性症疑い
講じた処置 治療(2020/11/30 経過観察。
2020/12/25 他院にて治療のため、詳細は不明。)
転帰 進行中
同時に投与した他の動物の情報 なし

意見・対応処置等

因果関係 因果関係があると考えられる
獣医師等の意見 エンロフロキサシンの過剰摂取による可能性がある。
製造業者等の意見 本剤を5日間経口投与した際に散瞳がみられ、その約1か月後に中毒性網膜変性症の疑いと診断された例である。用法・用量では、1日1回、エンロフロキサシンとして5mg/㎏の投与であるが、本症例では、1日2回、エンロフロキサシンとして12.5mg/kgの処方であった。毎回全量を服用できたかは不明だが過剰摂取となっていた可能性があり、また、通院時には本剤と同成分のエンロフロキサシン注射剤も使用されたことで、さらに過剰摂取となった可能性も考えられた。エンロフロキサシンは、猫で中毒性網膜変性がみられることがあり、本剤の使用上の注意にも「猫において、本剤の投与により失明等の視覚障害が認められた報告があるので、異常が認められた場合は投与を中止すること。」と記載している。以上のことから、エンロフロキサシンの過剰摂取により散瞳、中毒性網膜変性等の症状が出現した可能性が考えられた。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の情報収集を行う。