2022/01/12

報告年月日 2021/12/10
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 ドロンシット注射液
製造販売業者名

エランコジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:プラジクアンテル
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2021/11/17 肩部皮下注射 4.6mL
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 雑種
オス
生殖状態 無処置
生理状態 該当なし
年齢 推定 7年
体重 実測 7.56kg
投与する前の診断名又は投与目的 マンソン裂頭条虫駆除のため
投与したときの健康状態 良好
既往歴 猫免疫不全ウィルス陽性
副作用歴
医薬品の投与歴

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:福岡県
発生年月日 2021/11/17
投与から副作用・感染症発現までの時間 12時間
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 なし
副作用・感染症の種類(症状) 流涎、呼吸が荒い、肺炎(疑い)
講じた処置 治療(発症当日はアンピシリンを皮下注射、ネブライザーを1回ずつ実施
その後1日あけてアンピシリン(経口)を5日分処方
製品名、用量等詳細は不明である。)
転帰 回復
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 投与当日に症状が出ており、日中に聴診等も行い特に肺炎を疑わせる症状もなかったので、投与量が多いことや基剤の影響などの点からも、因果関係がないとは言い切れない。
製造業者等の意見 報告された症状のうち流涎は呼吸器症状(呼吸が荒い、肺炎の疑い)に付随するものと思われるが、呼吸器症状は本剤の毒性学的観点から直接的に予測されるものではない。
しかしながら本剤投与の同日中に症状が発現しておりタイミングは一致している。他の何らかの要因による可能性が除外できないものの本剤に含まれる有効成分又は賦形剤等に一過性のアレルギー反応を呈した可能性も否定できない。当該症例は猫免疫不全ウィルスのキャリアであることから個体的素因の影響も考えられ、総合的に考察した結果本剤との因果関係がないとはいえない、という結論に至った。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の症例を収集し、原因究明に努めることとする。