2007/06/05
報告年月日 | 2007/05/08 |
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報告者区分 | 製造販売業者 |
発現の要因
1
医薬品名 | リマダイル注射液 |
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製造販売業者名 |
ゾエティス・ジャパン株式会社 |
医薬品区分 | 生物学的製剤以外 |
一般的名称又は主成分 |
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投与者 |
投与年月日等
No. | 投与期間 | 投与経路 | 投与量 |
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1 | 2006/12/19 | 皮下注射 | 0.088ml/kg |
投与前の保管状況 | 冷蔵 |
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発現動物
発現頭羽数/投薬頭羽数 | 1頭羽/1頭羽 |
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種類 | 犬 |
品種 | トイプードル |
性 | オス |
生殖状態 | 無処置 |
生理状態 | 該当なし |
年齢 | 実測 2年 |
体重 | 実測 6.4kg |
投与する前の診断名又は投与目的 | 去勢手術時の疼痛緩和 |
投与したときの健康状態 | 良好 |
既往歴 | なし |
副作用歴 | なし |
医薬品の投与歴 |
発現の概要及び転帰
都道府県名・国名 | 国内:徳島県 |
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発生年月日 | 2006/12/19 |
投与から副作用・感染症発現までの時間 | 1時間未満 |
効能・効果 | 適応どおり |
用法・用量 | 用法・用量のとおり |
併用薬 | あり:アセプロマジン(海外製品)、アトロピン、バソラミン、アドナ(成分:カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム)、ビクタス注射液、フローセン |
副作用・感染症の種類(症状) | へい死、徐脈 |
講じた処置 | 治療(アトロピンとボスミンを注射投与) |
転帰 | 死亡 |
同時に投与した他の動物の情報 | なし |
意見・対応処置等
因果関係 | 不明 |
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獣医師等の意見 | リマダイル注射液はこれまで術前に使っていて何も無く、安全だという認識を持っている。麻酔事故でも0.4%の死亡率があるとは聞くので、因果関係があるとは思えないが、いつもと違う薬剤はリマダイル注射液しか使っていないので気になった。 |
製造業者等の意見 | 手術開始後から徐脈を起こし死亡に至ったとのことであるが、リマダイル注射液の有効成分であるカルプロフェンは心血管系への直接的薬理作用を有していないため、本剤が徐脈の直接的原因である可能性は低いと考える。(痛み等が誘発した脈拍増加に対して鎮痛による緩和作用が発現する可能性は考えられるが、生理的な脈拍数以下に引き下げるものではない。) また、国内臨床試験及び市販後も、リマダイル注射液と麻酔との相互作用による副作用は報告されておらず、死亡の原因は不明と考える。 |
要因究明・対応措置の内容 | 今後も同様の副作用情報の収集に努める。 |