2022/05/24

報告年月日 2022/05/17
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 シンパリカ トリオM
製造販売業者名

ゾエティス・ジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:サロラネル
  • 02:モキシデクチン
  • 03:ピランテルパモ酸塩
投与者 動物の所有者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/04/09 経口投与 1錠剤
投与前の保管状況 常温保存

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 ビーグル
不明
生殖状態 不明
生理状態 不明
年齢 実測 13年
体重 実測 7.5kg
投与する前の診断名又は投与目的 犬糸状虫の寄生予防
投与したときの健康状態 良好
既往歴 なし
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 当該製品:なし
当該製品以外:あり(ネクスガードスペクトラ)

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:静岡県
発生年月日 2022/04/09
投与から副作用・感染症発現までの時間 1時間くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 なし
副作用・感染症の種類(症状) 元気消失、食欲不振、震え、肝数値の上昇、死亡。
講じた処置 治療(点滴(詳細不明))
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 不明
獣医師等の意見 シンパリカ投与後に下痢が認められた犬と同じ飼い主であり、状況からシンパリカトリオの有害事象を考えている。シンパリカトリオ投与による急性肝障害の疑いが非常に強いと考えている。元々肝数値が若干高く、基礎疾患があったかもしれないが、シンパリカトリオ投与が引き金になった可能性は高いと考えている。因果関係はあると考えられる。
製造業者等の意見 シンパリカトリオを投与された犬(ビーグル・13歳・性別不明)において、投与1時間後から元気消失、3日後から食欲不振、5日後に震えがみられたことから再来院し、血液検査を行ったところ、肝数値の上昇が確認され、点滴治療を実施し肝数値は下がったものの、投与から28日後に容体が悪化し死亡した事例である。投与1時間後に発現した元気消失の症状は当該製剤が何らかの引き金となった可能性は否定できないが、肝酵素値の上昇はいつの時点で上昇したかは不明である。本剤の対象動物安全性試験や臨床試験において、肝酵素の上昇は認められていないこと、もともと肝数値が若干高く、基礎疾患を有していた可能性も否定できないこと、同じ飼い主の犬においても同日、本剤投与後に下痢が認められており、環境や食餌等の影響の可能性も否定できないことから、因果関係は不明と考える。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の副作用情報の収集に努める。