2022/05/26

報告年月日 2022/05/18
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 モキシハート チュアブル30
製造販売業者名

フジタ製薬株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:モキシデクチン
投与者 動物の所有者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/04/01 経口投与 1錠剤 / 1動物
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 MIX
オス
生殖状態 無処置
生理状態 該当なし
年齢 推定 12年
体重 実測 8kg
投与する前の診断名又は投与目的 犬糸状虫の寄生予防
投与したときの健康状態 不明
既往歴 無し
副作用歴
医薬品の投与歴

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:栃木県
発生年月日 2022/04/01
投与から副作用・感染症発現までの時間 1時間30分くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 あり:プレドニゾロン錠5mg/頭
副作用・感染症の種類(症状) 嘔吐、虚脱、粘血便、死亡
講じた処置 治療(プレドニゾロン1mg/㎏(注射)、制吐剤(注射)、ファモチジン(注射)、補液(頸部皮下に180cc))
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 昨年まで同様の処方やモキシハート単独でも問題なかったのに何で今回このようなことが起きたのか不思議である。投与後の状況からしてモキシハート投与によって症状が出たことが疑わしいと考えられる。
製造業者等の意見 2019年に犬糸状虫の感染が確認され、2022年の抗原検査で擬陽性であった症例である。
2019年以降は本剤をシーズン投与しており、2022年は今回が初めての投与であった。
本報告は、本剤投与1~2時間で症状が発現していることより、本剤との因果関係は否定できない。
本剤は使用上の注意に記載している通り、犬糸状虫寄生犬に投与したとき、大静脈症候群、元気消失、食欲不振などが現れることがある。そのため、今回の一連の症状は犬糸状虫寄生に関連している可能性もある。
要因究明・対応措置の内容 本剤投与については、使用上の注意 専門的事項③において「犬糸状虫感染犬に投与する場合は、成虫及びミクロフィラリアを駆除するなど適切な処置を行い、慎重に投与すること。」と記載しているが、今後も注意喚起をしていくとともに引き続き有害事象情報の収集に努めることとします。