2022/05/30
報告年月日 | 2022/05/24 |
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報告者区分 | 製造販売業者 |
発現の要因
1
医薬品名 | コンベニア注 |
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製造販売業者名 |
ゾエティス・ジャパン株式会社 |
医薬品区分 | 生物学的製剤以外 |
一般的名称又は主成分 |
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投与者 | 獣医師 |
投与年月日等
No. | 投与期間 | 投与経路 | 投与量 |
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1 | 2022/05/14 | 皮下注射 | 11.4mg/kg |
投与前の保管状況 | 遮光冷蔵保存 |
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発現動物
発現頭羽数/投薬頭羽数 | 1頭羽/1頭羽 |
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種類 | 犬 |
品種 | 雑種 |
性 | オス |
生殖状態 | 無処置 |
生理状態 | 該当なし |
年齢 | 実測 42月 |
体重 | 実測 1.4kg |
投与する前の診断名又は投与目的 | 肛門腺破裂による二次感染予防 |
投与したときの健康状態 | 不良 |
既往歴 | なし |
副作用歴 | なし |
医薬品の投与歴 | なし |
発現の概要及び転帰
都道府県名・国名 | 国内:北海道 |
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発生年月日 | 2022/05/14 |
投与から副作用・感染症発現までの時間 | 2分くらい |
効能・効果 | 適応外使用 |
用法・用量 | 用法・用量外 |
併用薬 | なし |
副作用・感染症の種類(症状) | 虚脱、呼吸停止、チアノーゼ、筋肉硬直、アナフィラキシーショック。 |
講じた処置 | 治療(薬剤使用なし。心臓マッサージ、酸素吸入。) |
転帰 | 回復 |
同時に投与した他の動物の情報 |
意見・対応処置等
因果関係 | 因果関係がないとはいえない |
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獣医師等の意見 | コンベニアでのアナフィラキシーが初めてであるため有害事象報告、アナフィラキシーの対処方法も知りたい。院内で共有する。 |
製造業者等の意見 | 肛門腺破裂による二次感染予防としてコンべニア注を投与された犬(雑種(パピヨン×チワワ)・3歳6ヵ月・雄)において、2分後から虚脱、呼吸停止、チアノーゼ、筋肉硬直が認められ、硬直した口を開けると舌が気道に落ちていたため、舌を引っ張り出し、酸素吸入、心臓マッサージを行ったところ、自発呼吸と意識が回復した事例である。処置として薬剤の使用はなく、気道を塞いでいた舌を引っ張り出し、酸素吸入・心臓マッサージにより回復していることから、他の要因(基礎疾患のてんかんなど)の可能性も否定できないが、発現の経緯から本剤投与によるアナフィラキシーショックの可能性も否定できないため、因果関係はないとは言えないと考える。なお、本剤の適応外使用については注意喚起のうえ改訂添付文書の啓発を継続する。 |
要因究明・対応措置の内容 | ・今後も同様の副作用情報の収集に努める。 ・副作用情報当該獣医師に対して下記のとおり啓発活動をする。 1.農水省の副作用情報データベースにアクセスし、当該製品の副作用発生状況を確認してもらう。 2.適応外使用が必要と判断された場合は事前に飼主とベネフィットとリスクについて確認してもらう。 3.コンベニア注の添付文書改訂内容についてリマインドする。 |