2022/07/05

報告年月日 2022/06/27
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 バンガード プラス 5/CV
製造販売業者名

ゾエティス・ジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤
一般的名称又は主成分
  • 01:犬腎株化細胞培養弱毒ジステンパーウイルス N-CDV株(シード)
  • 02:犬腎株化細胞培養弱毒犬アデノウイルス(2型) マンハッタン株(シード)
  • 03:犬腎株化細胞培養弱毒犬パラインフルエンザウイルス NL-CPI-5株(シード)
  • 04:犬腎株化細胞培養弱毒犬パルボウイルス NL-35-D-LP株(シード)
  • 05:猫腎株化細胞培養不活化犬コロナウイルス NL-18株(シード)
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/06/16 皮下注射 1ドーズ
投与前の保管状況 遮光冷蔵保存

2

医薬品名 アポキル錠(含量不明)
製造販売業者名

ゾエティス・ジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01 : オクラシチニブマレイン酸塩
投与者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 経口投与 不明
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 雑種
メス
生殖状態 避妊・去勢済み
生理状態 不明
年齢 実測 2年
体重 実測 9.2kg
投与する前の診断名又は投与目的 感染症予防
投与したときの健康状態 不良
既往歴 皮膚病
副作用歴 当該製品:不明
当該製品以外:不明
医薬品の投与歴 当該製品:不明
当該製品以外:あり(アポキル錠、セチリジン)

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:北海道
発生年月日 2022/06/16
投与から副作用・感染症発現までの時間 20分くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量外
併用薬 あり:セチリジン(メーカー名、投与量ともに不明)
副作用・感染症の種類(症状) 失禁、脱糞、肢に力が入らない様子、チアノーゼ(舌)、アナフィラキシーショック。
講じた処置 治療(ボスミン:(第一三共)0.09ml i.v., デキサメタゾン:(メーカー不明)1.0㎎/㎏ i.v., ジフェンヒドラミン:(メーカー不明)0.5mg/kg s.c.)
転帰 回復
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 因果関係はあると考えられる。アナフィラキシーショックである。
製造業者等の意見 ワクチン接種20分後から認められた失禁、脱糞、肢に力が入らない状態、チアノーゼについては、発現の経緯ならびにショックに対する治療法により回復していることから、ワクチン接種によるアナフィラキシーショックが疑われるが、服用中のセチリジンの添付文書にショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるとの記載があるため、ワクチンとの因果関係はないとは言えないと考える。

アポキル錠については、皮膚疾患の治療のために継続投与されていたもので、今回のアナフィラキシーの発生に関連した可能性は低いと考えられるが、投与量・投与時間等が不明であるため、当該事象との因果関係は不明と考える。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の副作用情報の収集に努める。