2022/08/24

報告年月日 2022/08/08
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 注射用プロハート12
製造販売業者名

ゾエティス・ジャパン株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:モキシデクチン
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/07/16 皮下注射 0.05mL/kg
投与前の保管状況 常温保存

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/3頭羽
種類
品種 チワワ
メス
生殖状態 無処置
生理状態 妊娠中でも泌乳中でもない
年齢 実測 3年
体重 実測 2.8kg
投与する前の診断名又は投与目的 犬の犬糸状虫の寄生予防
投与したときの健康状態 良好
既往歴 なし
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 当該製品:なし
当該製品以外:あり(イベルメック)

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:沖縄県
発生年月日 2022/07/16
投与から副作用・感染症発現までの時間 5分くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 不明
副作用・感染症の種類(症状) 嘔吐、脱糞、ふらつき、意識の不安定、可視粘膜蒼白、心拍・呼吸数の低下傾向、アナフィラキシーショック。
講じた処置 治療(2022/7/16 プレドニゾロン4mg/kg皮下注射、酸素室、
デキサメサゾン4mg/kg、エピネフリン0.01mg/kg、ジフェンヒドラミン1mg/kg及びファモチジン1mg/kgを静脈内投与(すべてメーカー不明)
2022/7/17 補液、ファモチジン、プレドニゾロン皮下注射、下痢止め、整腸剤を内服(投与量、メーカーともに不明))
転帰 回復
同時に投与した他の動物の情報 他の2頭に問題はなかった。

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 注射用プロハート12を毎月1本以上5年間使用しているが、ワクチンを含め初めて生じた劇的なアナフィラキシーショックの症例、即座に対応ができたことで救命できたと考える。1、2分で生死が分かれたと思われる。したがって、因果関係はあると考えられる。
製造業者等の意見 注射用プロハート12投与5分後から確認された嘔吐、脱糞、ふらつき、意識の不安定、可視粘膜蒼白、心拍・呼吸数の低下傾向については、併用薬の有無が不明ではあるが、発現の経緯、ショックに対する治療法により改善が認められたことから、本剤投与によるアナフィラキシーショックの可能性は否定できず、因果関係はないとは言えないと考える。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の副作用情報の収集に努める。