2022/11/04

報告年月日 2022/10/20
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 コンセーブ錠100mg
製造販売業者名

物産アニマルヘルス株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:ゾニサミド
投与者 動物の所有者

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/09/24〜2022/09/26 経口投与 2.5mg/kg×2回/日
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 トイプードル
オス
生殖状態 避妊・去勢済み
生理状態 該当なし
年齢 実測 163月
体重 実測 5kg
投与する前の診断名又は投与目的 部分発作を抑えるため(症候性てんかんの疑い)
投与したときの健康状態 良好
既往歴 肺水腫、急性膵炎
副作用歴 不明
医薬品の投与歴 不明

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:神奈川県
発生年月日 2022/09/26
投与から副作用・感染症発現までの時間 12時間未満
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 あり:dsピモハート錠:0.45mg/kg×3回/日(2022/7/1~)
副作用・感染症の種類(症状) 元気消失、食欲低下、沈鬱、震え、発熱、CRP上昇、リパーゼ上昇、血小板数減少、その他血液の異常、血腫(注射部位)
講じた処置 治療(抗生剤、低分子ヘパリン、ブレンダ、レペタン、整腸剤)
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 本剤の投与開始後に血小板減少症が起きたため、関係がないとは言えない。CRP上昇は、発作が原因と考える。もともと僧帽弁閉鎖不全症から腎不全を持っていた症例であり、軽度の貧血(HCT:33%)が認められていた。血小板減少と炎症反応はほぼ同時に発症、また貧血も加速したため、同じものが原因と考えている。今までに経験した汎血球減少症とは異なるように感じられた。ただし、薬剤過敏症による血小板あるいは赤血球減少の経験がないことから、確信はない。
製造業者等の意見 発現した事象のうち、血小板減少、元気消失、食欲低下は添付文書に記載された既知の副作用であり、本剤の影響を否定することはできないと考えられる。これら以外の事象についても、本剤の投与後に発現しているため、本剤の影響を否定することはできないが、本症例は高齢であり、基礎疾患として僧帽弁閉鎖不全症と慢性腎不全に罹患していたことも影響していると考えられる。本剤の投与を中止し、様々な処置を行ったにもかかわらず、明らかな改善を認めないまま死亡に至ったことから、原因を特定することは困難と考える。
要因究明・対応措置の内容 同様の事例が報告される可能性は低いと考えるが、今後も安全性情報の収集に努める。