2022/12/13

報告年月日 2022/12/05
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 フロルガン
製造販売業者名

明治アニマルヘルス株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:フロルフェニコール
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/11/15 頚部筋肉内注射 6mL
投与前の保管状況 室温保存

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/3頭羽
種類
品種 ホルスタイン種
メス
生殖状態 無処置
生理状態 妊娠中でも泌乳中でもない
年齢 実測 1月
体重 推定 50kg ~ 60kg
投与する前の診断名又は投与目的 肺炎
投与したときの健康状態 不良
既往歴 下痢
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 エンドコール、ウルソ、セファゾリン、フルスルチアミン、バソラミン、デュファフラルマルチ

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:山形県
発生年月日 2022/11/15
投与から副作用・感染症発現までの時間 1分未満
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 なし
副作用・感染症の種類(症状) 起立不能、痙攣、呼吸困難、意識障害
講じた処置 治療(デキサメタゾンを静脈内に2mL投与、生食を2L輸液した。)
転帰 安楽死
同時に投与した他の動物の情報 異常なし

意見・対応処置等

因果関係 因果関係があると考えられる
獣医師等の意見 フロルガン以外の投与薬剤はなく、フロルガン投与直後に発生したため、因果関係はあると考える。
製造業者等の意見 併用薬が無いこと、フロルガン投与後間もなく異常が発現したことから、本事象と本製剤には因果関係が高いと考えられる。本事象は投与から異常発現までの時間が非常に短い。発現動物が身体の小さい若齢牛であったことを考慮すると、筋肉内注射した際に薬液が直接血管内に入った可能性が考えられる。また、当該動物は過去に種々の医薬品投与歴がある。いずれかの時点でアレルゲンの前感作を受けており、フロルガン投与によって即時型アレルギーの全身性症状を誘発したことが疑われる。
要因究明・対応措置の内容 引き続き同様の情報収集に努める。