2023/02/01
報告年月日 | 2023/01/18 |
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報告者区分 | 製造販売業者 |
発現の要因
1
医薬品名 | アトピカ内用液 |
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製造販売業者名 |
エランコジャパン株式会社 |
医薬品区分 | 生物学的製剤以外 |
一般的名称又は主成分 |
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投与者 | 動物の所有者 |
投与年月日等
No. | 投与期間 | 投与経路 | 投与量 |
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1 | 2022/09/01〜2022/09/30 | 強制経口投与 | 8.6mg/kg,1日1回投与 |
2 | 2022/10/01〜2022/12/06 | 強制経口投与 | 8.6mg/kg, 隔日投与に頻度を減らす |
3 | 2022/12/15〜2022/12/16 | 強制経口投与 | 8.6mg/kg, 隔日投与で再開 |
4 | 2022/12/17 | 強制経口投与 | 8.6mg/kg, 1日1回投与に頻度を増やす |
投与前の保管状況 | 不明 |
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発現動物
発現頭羽数/投薬頭羽数 | 1頭羽/1頭羽 |
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種類 | 猫 |
品種 | マンチカン |
性 | オス |
生殖状態 | 避妊・去勢済み |
生理状態 | 該当なし |
年齢 | 実測 38月 |
体重 | 実測 3.5kg |
投与する前の診断名又は投与目的 | アトピー性皮膚炎 |
投与したときの健康状態 | 不明 |
既往歴 | 尿結石(ストルバイト)、心雑音、猫かぜのような症状 |
副作用歴 | 無 |
医薬品の投与歴 | 不明 |
発現の概要及び転帰
都道府県名・国名 | 国内:東京都 |
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発生年月日 | 2022/11/28 |
投与から副作用・感染症発現までの時間 | 90日くらい |
効能・効果 | 適応どおり |
用法・用量 | 用法・用量外 |
併用薬 | あり:プレドニゾロン錠5mg(2020/2/13~2022/12/3、0.36mg/kg、隔日) |
副作用・感染症の種類(症状) | 角膜炎、その他眼の異常、流涙、紅斑、脱毛、掻痒 |
講じた処置 | 投与中止(アトピカ内用液の投与中止(後日再開)、リンデロン軟膏、パピテイン、インターキャット及びゲンタマイシン点眼液、IDU[センジュ]、エコリシン眼軟膏、ヒアレインミニ、アモキクリア、ラクトリジン、クラバセプチン) |
転帰 | 進行中 |
同時に投与した他の動物の情報 | 無 |
意見・対応処置等
因果関係 | 不明 |
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獣医師等の意見 | 2020年の時点で、猫かぜのような症状はあった(ヘルペス性かどうかは不明)。 今回の角膜炎に関して、最初はアトピカ内用液とは関係ないと思っていたが、あまりにも治りが悪いので、免疫抑制が関与している可能性がある。しかし、季節性の要因もあるかもしれず不明である。 |
製造業者等の意見 | 報告された皮膚症状(腹部紅斑、脱毛及び掻痒)は本剤の休薬が皮膚症状の管理に影響した結果と思われ、投与の再開及び頻度変更により改善している。また、本症例は過去に猫ウイルス性鼻気管炎(猫風邪)のような症状が確認されており、潜在的にウイルス等の感染があったものと推察される。本剤の安全性試験の結果からは単独投与によって猫の免疫機能が著しく低下する可能性は低いと考えられるが、プレドニゾロンとの併用によって感染症が顕在化した可能性は否定できない。しかしながら、投与開始から比較的長期間に渡って良好に維持されていたこと、休薬により改善がみられなかったこと、季節性の要因なども否定できないことから、総合的には本剤との因果関係は不明であると結論した。 |
要因究明・対応措置の内容 | 今後も同様に副作用情報の収集に努め、必要に応じて措置を行うものとする。 |