2023/02/03

報告年月日 2023/01/25
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 ブレンダZ
製造販売業者名

日本全薬工業株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:フザプラジブナトリウム水和物
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/09/22〜2022/09/25 静脈内注射 フザプラジブナトリウム 0.4㎎/kg(BW)
投与前の保管状況 冷暗所

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 ジャックラッセルテリア
メス
生殖状態 避妊・去勢済み
生理状態 不明
年齢 実測 15年
体重 実測 6kg
投与する前の診断名又は投与目的 急性膵炎症状
投与したときの健康状態 不良
既往歴 AIHA、慢性心不全(僧帽弁閉鎖不全症)、胆泥症
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 エースワーカー、ウルソ

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:岡山県
発生年月日 2022/09/24
投与から副作用・感染症発現までの時間 2日
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 あり:エースワーカー(テモカプリル塩酸塩)、ウルソ(製品名不明、ウルソデオキシコール酸)、
ビクタス(オルビフロキサシン)、セフメタゾン(セフメタゾールナトリウム)、輸液(不明)
副作用・感染症の種類(症状) 乏尿、黄色尿、黄疸(転帰:死亡)
講じた処置 無処置
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報 なし

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないと考えられる
獣医師等の意見 本剤投与で類似の症例(黄色尿)があったため報告した。
製造業者等の意見  本事例は、急性膵炎症状の犬にブレンダZを投与したところ、投与2日後に乏尿、黄色尿及び黄疸が見られ、その2日後に死亡した事例である。死亡に至るまでの詳細は不明である。
 これまでに本剤投与後の乏尿の報告は1件収集されているが、作用機序や併用薬等の影響を考慮して因果関係は「恐らく関連なし」と評価している。また、黄疸は本剤申請時の各種試験含めて報告されておらず、黄色尿に関しても同獣医師の報告を除き報告されていない。さらに、いずれも本剤の機序としても想定されない。本事例は、急性膵炎に対する合併症や患畜の基礎疾患(僧帽弁閉鎖不全症等)による影響も懸念され、死亡に至る要因として本剤以外の可能性が高いと考えられたことから、因果関係を「恐らく関連なし」と評価した。
要因究明・対応措置の内容 今後も同様の症例の収集に努める。