2023/02/24

報告年月日 2023/02/15
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 カルトロフェン・ベット注射液
製造販売業者名

物産アニマルヘルス株式会社

医薬品区分 生物学的製剤以外
一般的名称又は主成分
  • 01:ポリ硫酸ペントサンナトリウム
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2022/10/22〜2022/11/11 頚部皮下注射 0.08mL/回(週1回、計4回投与)
投与前の保管状況 不明

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 ポメラニアン
オス
生殖状態 避妊・去勢済み
生理状態 該当なし
年齢 実測 16年
体重 実測 2.7kg
投与する前の診断名又は投与目的 気管虚脱
投与したときの健康状態 不良
既往歴 なし
副作用歴
医薬品の投与歴

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:愛知県
発生年月日 2022/11/25
投与から副作用・感染症発現までの時間 14日くらい
効能・効果 適応外使用
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 あり:本剤使用前から、プレドニゾロン(0.5mg/kg)、フスコデ、dsピモハート錠(SID)を投与。
(基礎疾患として、気管虚脱、軽度心疾患、歯周病あり。)
副作用・感染症の種類(症状) 高い肝機能数値、高いCRP値、嘔吐
講じた処置 治療(2022/11/25、11/26、11/28、11/30、12/3、12/5に、皮下点滴(乳酸リンゲル液:50mL)、アンピシリン、プレドニゾロン、プリンペランを皮下投与。)
転帰 回復
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 不明
獣医師等の意見 高齢なので、他の原因があるかもしれないが、本剤投与後に発現したため、因果関係がないとは言えない。室内飼いのため、誤食の疑いはない。
製造業者等の意見 嘔吐は既知の副作用であるが、本剤の最終投与から発現まで14日間経過していることから、本剤が影響した可能性は低いと考えられる。ALT、ALPの高値については、本剤あるいは本剤投与前から連用しているプレドニゾロンが影響している可能性が考えられるが、本剤投与前の数値がないため、評価材料不足により判断できない。CRPについても、本剤の可能性の他に歯周病の影響が考えられるが、本剤投与前の数値が不明のため判断できない。
以上、本剤投与後の発現であることから本剤の影響は否定できないものの、本剤投与前後による比較評価が行えないため、因果関係は不明と考える。
要因究明・対応措置の内容