2023/03/22
報告年月日 | 2023/03/13 |
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報告者区分 | 製造販売業者 |
発現の要因
1
医薬品名 | コンベニア注 |
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製造販売業者名 |
ゾエティス・ジャパン株式会社 |
医薬品区分 | 生物学的製剤以外 |
一般的名称又は主成分 |
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投与者 | 獣医師 |
投与年月日等
No. | 投与期間 | 投与経路 | 投与量 |
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1 | 2022/09/27 | 皮下注射 | 不明 |
投与前の保管状況 | 不明 |
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発現動物
発現頭羽数/投薬頭羽数 | 1頭羽/1頭羽 |
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種類 | 猫 |
品種 | 不明 |
性 | 不明 |
生殖状態 | 不明 |
生理状態 | 不明 |
年齢 | 実測 18年 |
体重 | 実測 2.5kg |
投与する前の診断名又は投与目的 | 猫風邪の二次感染予防 |
投与したときの健康状態 | 不良 |
既往歴 | 軽度の腎不全 甲状腺機能亢進症 |
副作用歴 | 当該製品:あり(軽度の下痢・嘔吐) 当該製品以外:不明 |
医薬品の投与歴 | 当該製品:あり 当該製品以外:不明 |
発現の概要及び転帰
都道府県名・国名 | 国内:東京都 |
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発生年月日 | 2022/09/27 |
投与から副作用・感染症発現までの時間 | 3時間未満 |
効能・効果 | 適応外使用 |
用法・用量 | 不明 |
併用薬 | あり:メルカゾール(あすか製薬) 午前 5mg/頭、午後7.5mg/頭、テルミサルタン(メーカー不明) 1.0mg/kg/day、アムロジピン(メーカー不明) 1/4錠/day |
副作用・感染症の種類(症状) | 嘔吐、下痢、死亡。 |
講じた処置 | 無処置 |
転帰 | 死亡 |
同時に投与した他の動物の情報 |
意見・対応処置等
因果関係 | 不明 |
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獣医師等の意見 | 因果関係はないとはいえないと考えられる。過去にも同様の症状があり、セフェムに対するアレルギーを持っている可能性がある。また、高齢のためコンベニア注の投与がなくても何があってもおかしくはないと考えている。 |
製造業者等の意見 | 猫風邪の二次感染予防のためコンべニア注を投与された猫(品種不明・18歳・性別不明)が、投与2~3時間後から嘔吐、下痢を呈し、流動食を与えるなどをしていたが、回復せず投与12日後に死亡した事例である。投与2~3時間後から認められた嘔吐、下痢については、発現の経緯ならびに過去投与時にも同様の症状が認められていたことから、本剤との関連性を否定することはできないが、その後、死亡したことについては、当該猫が高齢で軽度腎不全、甲状腺機能亢進症の基礎疾患があり併用薬があったこと、また、死亡に至るまでの具体的な経過が不明であるため、因果関係は不明と考える。なお、本剤の適応外使用については改訂添付文書等の啓発を継続する。 |
要因究明・対応措置の内容 | ・今後も同様の副作用情報の収集に努める。 ・副作用情報当該獣医師に対して下記のとおり啓発活動をする。 1.農水省の副作用情報データベースにアクセスし、当該製品の副作用発生状況を確認してもらう。 2.適応外使用が必要と判断された場合は事前に飼主とベネフィットとリスクについて確認してもらう。 3.コンベニア注の添付文書改訂内容についてリマインドする。 |