2023/06/28

報告年月日 2023/05/30
報告者区分 製造販売業者

発現の要因

1

医薬品名 狂犬病TCワクチン「KMB」
製造販売業者名

KMバイオロジクス株式会社

医薬品区分 生物学的製剤
一般的名称又は主成分
  • 01 : HmLu細胞培養狂犬病ウイルス RC・HL株(シード)
投与者 獣医師

投与年月日等

No. 投与期間 投与経路 投与量
1 2023/05/01 皮下注射 1mL
投与前の保管状況 冷蔵

発現動物

発現頭羽数/投薬頭羽数 1頭羽/1頭羽
種類
品種 シェパード
オス
生殖状態 無処置
生理状態 該当なし
年齢 実測 131月
体重 不明
投与する前の診断名又は投与目的 狂犬病の予防
投与したときの健康状態 良好
既往歴 なし
副作用歴 なし
医薬品の投与歴 狂犬病ワクチンを毎年注射

発現の概要及び転帰

都道府県名・国名 国内:愛知県
発生年月日 2023/05/01
投与から副作用・感染症発現までの時間 1時間くらい
効能・効果 適応どおり
用法・用量 用法・用量のとおり
併用薬 なし
副作用・感染症の種類(症状) 嘔吐、胃拡張、死亡
講じた処置 治療(プレドニゾロン1.0mg/kg)
転帰 死亡
同時に投与した他の動物の情報

意見・対応処置等

因果関係 因果関係がないとはいえない
獣医師等の意見 来院時には既に興奮状態であったが、ワクチン接種が原因で副反応が発生した可能性もある。
製造業者等の意見 愛知県の動物病院で本剤を注射された犬(シェパード、10歳11か月)が、本剤注射1時間後に嘔吐を発現し、プレドニゾロンにより治療を受けたものの、注射10時間後に死亡が確認された事例である。死亡後に胃拡張が確認された。犬種、年齢、興奮していたこと等を考慮すると、胃拡張・胃捻転症候群の偶発も考えられる。本剤によるアレルギー反応が原因となって胃拡張・胃捻転症候群を誘発する可能性は低いと考えるが、注射によるストレスは誘発要因になると考えられる。また、最初に嘔吐が見られていることから、胃拡張・胃捻転症候群ではなく、本剤によるアレルギー反応が進行することによって死亡に至った可能性も考えられる。
因果関係は獣医師見解に従い、ないとはいえないとした。

要因究明・対応措置の内容 今後も情報収集、情報提供に努める。